舞鶴湾から 初夏の海の味覚出荷へ 「育成岩がき」「丹後とり貝」【舞鶴】
投稿日時:2011年05月06日(金)
ミネラル豊富な舞鶴湾で育成された岩がきと丹後とり貝の出荷が始まった。いずれも初夏の味覚として、関東や京阪神などに送られ人気の海の幸になっている。 舞鶴かき組合イワガキ部会(大下敏明組合長、組合員16人)が青井などの湾内の筏で取り組む。府海洋センターで育てられた種苗を3年間海中で育てると出荷サイズになる。昨年夏の猛暑で水温が高くなり、イガイなどが死に手入れがスムーズに進んだ。 大下さんは「今年は身も大きく数も多くよくできた」と話す。大きさごとに分別して作業を海上で行っている。今年は約4万個の出荷の見込みで、8月末まで作業が続く。 京のブランド産品になっている丹後とり貝は、大きな身で甘味があるのが特徴。舞鶴とり貝組合(川崎芳彦代表、組合員20人)が戸島沖などに筏を浮かべて育成している。府海洋センターでつくった種苗を育て1年で出荷できる。出荷サイズは100グラム以上だが舞鶴では大サイズの150グラム以上を出荷している。 とり貝は夏の高温に弱いため、昨年猛暑で水温が高くなった影響でわずかながらも稚貝が死んだため、今年は例年に比べ出荷個数は少ない約14万個を見込んでいる。 川崎さんは「よすぎた昨年に比べると今年は若干小ぶりの大きさ。1昨年は5月20日が初出荷だったが、関東から出荷時期の要望がだんだん早くなっています」と話す。 出荷は7月中ごろまでの予定。地元での消費拡大も目指しキャンペーンを実施している。
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