舞鶴幼稚園に「ありがとうボード」
投稿日時:2018年08月10日(金)
来年4月に「公立認定こども園」として生まれ変わる舞鶴幼稚園で、9月から取り壊しが始まる遊戯室の壁面に城北中美術部員たちが記念壁画を完成させた。幼稚園へ感謝の気持ちを表す「ありがとうボード」として卒園者や関係者らがメッセージを書き入れ、お別れセレモニーで活用される。
同園は明治17年に京都府加佐郡明倫小学校附属幼稚園として府内で2番目に創設された。今年で134年目。現在、西乳児保育所と機能統合し、認定こども園への移行を進めている。夏には新園舎が完成の予定で、昭和49年の建築である現在の園舎はその後に取り壊される。これまで使ってきた園舎に感謝の気持ちを表したいと、同園のPTA役員がこれまで交流のあった城北中に壁画を依頼した。デザインは、2年の吉田ひなさん(14)のアイデアをもとに、皆で意見を出し合って決めた。壁面は遊戯室の西側で縦約3.6m×横約13.5mと大きなもの。クラスの名前である菊、桜、モミジを背景に「まいづるようちえん ありがとう」の言葉と、3人の園児が歩いている様子を描いた。2年生11人が交代で園に通い5日間かけ完成させた。吉田さんは「幼稚園に通った人には思い出のある場所なので、感謝の言葉が分かるようなデザインにした」と話した。同園を卒園した本合花衣さん(13)も制作に参加。「誕生日会で祝ってもらったり、小さな頃からお世話になった幼稚園には良い思い出が沢山ある。今年の卒園生の思い出に残るような絵に仕上げました」と話した。椋本有加里園長は「PTA役員の方や生徒たちの応援を受け、様々な方に支えて頂いた134年の歴史や、歴代の先生方が築いてきたものの大きさを改めて実感します。そして、未来を担う子どもたちをしっかり育てていかなければと思います。一生懸命に作って頂きありがたい」と喜んでいた。
(井上 務)
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