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舞鶴市民病院に「不妊治療センター」開設 カウンセラーも養成して配置、高度生殖医療の実施へ 【舞鶴のニュース】

舞鶴市民病院に「不妊治療センター」開設 カウンセラーも養成して配置、高度生殖医療の実施へ 【舞鶴のニュース】

投稿日時:2002年12月06日(金)

受精卵の胚の凍結保存をする容器

 舞鶴市民病院は、12月2日から受精卵の胚の凍結保存などの高度生殖医療などを実施する「不妊治療センター」を開設した。心のケアなどをする不妊カウンセラーも養成して配置し、ハードとソフト面で治療体制の充実を図る。
 不妊治療を受けている人は現在、全国で約28万人、不妊に悩む夫婦は10組に1組と言われている。府内では京都市内を除いて、府中北部で同病院が唯一、昭和62年から体外受精を実施。平成5年からの統計では延べ58件の治療を行い、11件の妊娠で五人が生まれた。
 同センターでは、これまでできなかった液体窒素が入った容器での凍結保存、顕微受精を実施する。また、医師や検査技師などの連携を強め、不妊に悩む人の相談や医療の情報を提供する不妊カウンセラーと体外受精コーティネーターを養成して配置する。顕微受精の機器は来年度中に導入の予定。
 産婦人科の奥田英人医長は「府北部の人が不妊治療のため大阪や九州まででかけている現状があった。専門スタッフの配置は民間の不妊治療専門病院ではあるが、公立の大学病院ではほとんどないだろう」と話していた。

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