舞鶴市指定文化財 新たに3件
投稿日時:2017年03月21日(火)
このほど、舞鶴市指定文化財が新たに指定された。指定されたのは明倫小学校正門(伝・旧明倫館正門)1棟、舞鶴幼稚園資料889点、朝代神社祭礼平野屋太神楽関係用具86点の3件。北田辺の明倫小学校は田辺城内にあった藩校「明倫校」を校舎として明治6年に開校した「明倫校」を全身としている。同正門(に使用された和釘や、女梁、棟束上の肘木の絵様など、潜り戸をもつ大型の門であること、藩校の門であるという言説が近代の早い時期からあったことから、旧藩校正門の遺構である可能性が高いと考えれ、城下町の歴史的景観を保持する建造物として重要であることが指定に繋がった。また、円満寺の舞鶴幼稚園は明治17年に開園、現在京都府最古、全国でも6番目の歴史がある。園児のための紙芝居・絵本・恩物(教育玩具)・人形や園児の作品・写真などが受け継がれている。資料の一つ青い目の人形「ベティ」は昭和2年に寄贈された。日米親善大使のためアメリカから贈られた人形で、全国の小学校や幼稚園に約1万2000体寄贈されたが、戦時中にほとんどが破棄され、同園にあるのは現存する約320体のうちの1つ。平野屋自治会が所有する平野屋太神楽は伊勢太神楽を系統にもつ太神楽で全長288㎝高さが275㎝。元禄9年(1696年)には江戸時代の祭礼絵巻で確認されており、昭和48年まで断続的に朝代神社の祭礼で奉納されていた。平野屋町の住民が早くからその芸能を取り入れて、舞と曲を独自に発展させたことがうかがえる資料。現在郷土資料館に展示されている。今回の指定により舞鶴市が指定した文化財は111件となり、国・府指定・登録等文化財総数と合わせると189件となる。
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