舞鶴学園 私たちのできることで支援 ペットボトル湯たんぽカバー 阪神の知恵活かし東北に暖を【舞鶴】
投稿日時:2011年04月12日(火)
東日本大震災の被災地にペットボトルを利用した湯たんぽを届ける活動をする「東北暖めたい(隊)」(田村治典隊長)に協力しようと、泉源寺の児童養護施設「舞鶴学園」の子供たちが湯たんぽ用のキルトカバーを手作りし、4月7日、来園した田村さん(66)=宝塚市=らに被災者へ励ましのメッセージカードも添えて手渡した。 尼崎市でアートギャラリーを経営する田村さんは、阪神淡路大震災で避難所生活を送った際、ペットボトルで湯たんぽを作って暖をとった。その経験を活かし、まだまだ寒さが続く東北の避難所での寒さ対策にと、現地の物資でできる湯たんぽの作り方を提案している。 利用するペットボトルは、口の白い耐熱性のボトル。口が透明なボトルは、非耐熱性で約50度の温度で変形するため適さない。たらいに入れて一度に数本のボトルを湯せんし、80度くらいにすれば一晩は温かい状態が続く。 阪神地区など108カ所で、田村さんらは復興の願いを込めリンゴの植樹も行っており、その植樹を舞鶴学園にも打診した縁で、湯たんぽを包むカバーづくりを子供たちに依頼。キルトの提供を受け、幼児から高校生までの44人がミシンや手縫いで2リットルのボトルが入るカバー100枚を完成させた。 同学園子供会代表の江口留美さん(17)は「みんなが自分のできることで何かしようという気持ちで作りました。カードには明るい気持ちになってほしいと、太陽と花の絵を描きました」と話す。子供たちは自主的に節電にも取り組み、学園側でも空きスペースを被災者に開放したいと京都府に申し入れた。 田村さんらは学園以外にも依頼した計500個のカバーや水タンクなどを携え、岩手県釜石市から北上して海沿いの避難所を訪れる。
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