舞鶴国際芸術祭プレイベント 北東アジアの歴史と今、映画で特集 市政記念館で10月11日上映会、日・韓・ロの4作品 満蒙開拓団、脱北者問題など 【舞鶴】
投稿日時:2010年09月24日(金)
来年秋に開催予定の舞鶴国際芸術祭のプレイベントとして、日本や韓国、ロシアの監督による北東アジアの歴史や現在を撮った映画を特集した上映会が、10月11日、北吸の市政記念館で開かれる。日本の国策で旧満州に入植し置き去りにされ亡くなった満蒙開拓団を描いたドキュメンタリー、北朝鮮からの脱北者問題に切り込んだ映像、重度の身体障害者と暴力をテーマにし物議を醸した問題作など4本が上映される。来場を呼びかけている。 国民文化祭が来年秋に開かれるのに合わせ、NPO法人赤煉瓦倶楽部舞鶴や美術家らで実行委員会を組織して、北東アジアの現代アートを紹介する舞鶴国際芸術祭を企画。国内外のアーティストたちが、地域に出かけて舞鶴の歴史や風景などを活かし、作品づくりと展示活動を行う。 プレイベントとして、北東アジアの映画の現在を紹介する上映会に取り組む。実行委員会メンバーで、映画製作などを行うシマフィルム代表の志摩敏樹プロデューサーが中心となって準備を進める。映画を観る視点にこだわって選ばれた4作品は、観る者に強い問題意識を呼び起こさせるラインナップになっている。 羽田澄子監督の「嗚呼 満蒙開拓団」(2008年)は、開拓団で生き残った人たちに取材したドキュメンタリー映画。日本政府の国策でつくられた満州国をソ連の攻撃から守る農耕兵士として配置するため、送り込まれた日本人移民は約27万人といわれ、その内約八万数千人が帰国できず亡くなったとされる。 韓国のキム・テギュン監督の「クロッシング」(2008年)は、北朝鮮からの亡命者に取材し、脱北者30人余りが撮影スタッフとして加わり極秘裏に撮影。病気の妻のため中国に渡って薬を得る夫、母を亡くし孤児となって父の帰りを待つ子供を通し、北朝鮮のリアルな日常を伝える。 ロシアの鬼才アレクサンドル・ソクーロフ監督の「太陽 The Sun」(2005年)。ヒトラー、スターリンに次ぐ、20世紀の権力者を描く4部作の3作目。第二次世界大戦終戦直前の東京を舞台に、昭和天皇が平和への道を模索しながら、神格を捨て人間宣言するまでの心の葛藤を重厚に描く。出演はイッセー尾形ら。 「おそいひと」(2004年)は柴田剛監督の作品。脳性麻痺をもつ住田雅清さんが本名のまま出演し、次々と犯罪を犯すショッキングな内容のため日本での一般公開が見送られ、その後海外の映画祭で高い評価を受けたことで、07年から国内で上映が実現した。製作を志摩さんが務めた。 上映時間は「満蒙開拓団」が午前10時、「クロッシング」が午後1時、「太陽」が同3時45分、「おそいひと」が同6時半。上映終了後、志摩さんと住田さんが対談予定。入場料は1作品につき1,000円、4作品共通券は2,700円。
【問い合わせ】電話75・0652、シマフィルム。
写真=ドキュメンタリー映画「嗚呼 満蒙開拓団」の1シーン
上映会一作品のチケットを5人に
同実行委員会の協力で、舞鶴市民新聞社はこの上映会のチケット(1作品のみ)を5人にプレゼントする。 希望者は郵便番号、住所、氏名、電話番号、市民招待席「北東アジア映画」係と明記し、10月1日までに申し込みを。応募ははがき(あて先〒624―0905福来912―1 舞鶴市民新聞社)、FAX(77・1750)、eメール(maipress@topaz.ocn.ne.jp)で受け付けている。応募者多数の場合は抽選。チケットの発送をもって発表にかえる。
上映会一作品のチケットを5人に
同実行委員会の協力で、舞鶴市民新聞社はこの上映会のチケット(1作品のみ)を5人にプレゼントする。 希望者は郵便番号、住所、氏名、電話番号、市民招待席「北東アジア映画」係と明記し、10月1日までに申し込みを。応募ははがき(あて先〒624―0905福来912―1 舞鶴市民新聞社)、FAX(77・1750)、eメール(maipress@topaz.ocn.ne.jp)で受け付けている。応募者多数の場合は抽選。チケットの発送をもって発表にかえる。
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