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舞鶴商議所・3年ぶりの通行量調査実施<br>賑わい消えゆく街で<br>前回比大幅減少で過去最低を記録<br>コロナ禍の爪あと大きく

舞鶴商議所・3年ぶりの通行量調査実施
賑わい消えゆく街で
前回比大幅減少で過去最低を記録
コロナ禍の爪あと大きく

投稿日時:2022年09月06日(火)

 舞鶴商工会議所(小西剛会頭)がこのほど、6月に市内37か所で実施した通行量調査の調査結果を発表した。コロナ禍が始まって2年半。変わり続ける社会構造の影響も大きく、3年ぶりに行われた調査では衰退し続ける中心市街地の現実が浮き彫りとなった。

最も通行量が多かった東舞鶴駅東口

 この調査は昭和50年から毎年行っているもので、商業振興に資するデータとして活用されている。今回の調査は、6月5日(午前10時~午後5時 ※正午~午後5時は除く)に、市内37か所で実施。高校生35人が一方向に進む通行人を1時間単位で計測した。調査の対象となる通行人は、徒歩及び自転車を使用している人で、乳児及び自動車、バイクに乗った人は除いた。当日の天候は曇り、市内で行われていた主な催しは「第58回舞鶴市民スポーツ祭」で、調査個所の数字には直接的な影響はないと考えられる。
 前年度までの2年間はコロナ禍の状況を鑑み、調査開始以来はじめて実施を見送ったため今回は3年ぶりの実施となった。コロナ前とコロナ後、社会の変化が市民の行動様式にどのような影響をもたらしているか、その結果に注目が集まったが、市内全域の通行人数は7256人と、前回調査時の8511人から1255人の大幅な減少となった。
 調査地点で最も通行量が多かったのは、西地区が前回同様で舞鶴堂前の407人。一方、市内で最も多かったのは、東舞鶴駅南口の902人だった。全体の数字が落ち込む中、同地点は前回調査から104人増と大きく数字を伸ばした。
 商店街単位で結果を見ると、西地区ではマナイ商店街7地点の総数が前回対比で21.9%の減少、新世界商店街2地点では48.5%の減少、中央商店街3地点では16.8%の減少、平野屋商店街2地点では30.9%の減少と、4商店街全てで大幅な減少を記録した。
 一方、東地区では、八島商店街3地点の総数が前回対比で2.01%の減少、七条商店街2地点が4.5%の減少、三条商店街3地点が2.5%の減少、大門商店街2地点が39.9%の減少と、こちらも全ての地点で減少を記録した。
 調査結果をまとめた冊子を受け取った商店街関係者は、「想像はしていたが、ここまで減っているのは衝撃だ。コロナで衰退に拍車がかかった。これからどう生き残っていくか。個店の知恵と努力が試されている」と話した。
 一方で、西地区商店街の商店主は、「今年の夜の市の人出はすごかった。どこにこれだけ人がいたのか、と思うほど理解を超える結果となった。このことからも、まだまだやりようによっては商店街振興が可能だと思う。引き続き、仲間と知恵を絞っていきたい」と力を込めた。
 コロナ禍が時計を一気に進めた感のある中心市街地活性化問題。待ったなしの結果を受けて、関係者らの奮起を期待したい。

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