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舞鶴出身の田主さん(茨木市) 版画担当で共著「会社じんるい学」【舞鶴のニュース】

舞鶴出身の田主さん(茨木市) 版画担当で共著「会社じんるい学」【舞鶴のニュース】

投稿日時:2003年07月08日(火)

 本紙で「ふるさとの風」を連載している舞鶴出身の版画家、田主誠さん(60)=茨木市=が、宗教人類学などの研究者たちと大阪新聞に2001年1月から12月まで連載したコラム「会社じんるい学」を、このほど東方出版社から2冊の本としてまとめて出版した。現在の大阪のサラリーマンの世相を研究者らが街に出て共同取材し、その文章に田主さんがカラー版画を描いていた。関西の世相を1枚の絵で切り取っている。
 田主さんは多数の国際版画展に入選し、1977年から国立民族学博物館に転職。民家や仮面などの「民族学シリーズ」の版画を担当した。同館退職後は世界各地を訪ね、その風景を紀行文と版画で発表。現在は日本の風景の版画を全国紙に発表し、NHK「上方倶楽部」の金曜日にレギュラー出演している。
 今回は研究者らとの共著で『会社じんるい学』(2001年11月刊、252ページ)の続編の『同PART2』(210ページ)を出版。前著は同年1月から5月にかけて連載したコラム79回分を収録。続編はコラムの107回の中から76回分を収めた。国立民族学博物館・総合研究大学院大学教授の中牧弘允さんら13人が執筆した。
 研究者たちがサラリーマンを取材し、中小企業がひしめく東大阪市で共同調査し、「会社と神さま」「職場のバレンタイン」などのテーマで日本盛りの戦略、踊るサラリーマンなどのコラムを書いた。その内容に合わせ出稿の締め切りに追われながら、田主さんが1人で版画を担当した。社内風景の1コマや電車内で居眠りしているサラリーマンなど、いつもとは趣の異なる絵を制作した。
 田主さんは「舞鶴の皆さんにも読んでもらえれば」と話していた。前著は1800円(税別)、続編は1700円(税別)。書店で販売中。

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