舞老連が割引特典制度開始
投稿日時:2018年06月05日(火)
舞鶴市老人クラブ連合会(内海志伸会長)がこのほど、会員の割引特典制度を始めた。会員証を発行し、協力を得られた8施設で提示すると、価格割引や飲食サービスが受けられる。新たなサービスの創出で会員の増加を目指す。
協力施設は市外では「あやべ温泉」「ホテルシルク温泉やまびこ」(豊岡)「セントラーレホテル京丹後」など。宿泊施設では入浴料サービスや宴会時のドリンクサービス、送迎代無料など様々(表※1参照)。また、全国の「かんぽの宿」でサービスを受けることができる。市内では「舞鶴グランドホテル」「ギフト館 藤善」「辻石材店」の3店舗が提携した。「ギフト館 藤善」では、一部の対象外商品を除きほとんどのギフト商品が5割引となる。同社の藤原英樹社長は「舞老連に少しでも役に立てればと思う。会員の方には冠婚葬祭などで利用してほしい」と話した。内海会長は「市内の企業が提携してもらえるのは大変ありがたい。今後も提携企業を増やし、魅力的なサービスを展開することで、会員の増加につなげていきたい」と力を込める。日本の高齢者(65歳以上)人口は3461万人(平成28年)で過去最高を記録し、増加の一途をたどっているが、全国各地の老人クラブの会員は減少が続いている。全国老人クラブ連合会は平成26年度から5か年計画で「100万人会員増強運動」を展開。府老連も1万人増強を目指して運動を展開しているが、会員の減少に歯止めが掛かっていないのが現状だ。京都市を除く府内25市町村で1203クラブがあり会員数は5万6221人(速報値)、昨年は1203クラブで5万9144人。昨年度比で51クラブ、2923人が減少した。市では55クラブで2329人。昨年度比で13クラブ、547人が減少した。市老人クラブは4年間で45クラブ、約2000人の会員が減った。平均して毎年500人減で、非常に厳しい現状が続いている。特に大きな原因は単位クラブでの解散・退会だという。長期間会長や役員に就いていた者が高齢で退いた後、担い手がおらず、クラブ自体が休会してしまう事例だが、休会クラブのなかには、存続を願う会員もいる。舞老連が主催するスポーツ大会などに出場したくてもできない潜在的な会員が増加しているという。舞老連の内海均副会長は「クラブに属せない1人会員の救済が必要だ。眠っている会の立ち上げと会員の掘り起こしを、舞老連全体で取り組まなければならない。独居老人が増えるなか、老人クラブは自治会や民生委員、行政などと連携して対応していく必要がある」と話した。
※1表は8施設のうち中丹の5施設とかんぽの宿のみ
(井上 務)
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