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舞教組女性部 構成劇で平和発信を 浮島丸事件題材に、教研で演じる 1月22日、勤労者福祉会館【舞鶴】

舞教組女性部 構成劇で平和発信を 浮島丸事件題材に、教研で演じる 1月22日、勤労者福祉会館【舞鶴】

投稿日時:2011年01月18日(火)

舞教組女性部・構成劇で平和発信
写真=男性も加わり練習する教諭たち

1月22日に南田辺の勤労者福祉会館で開かれる京教組女性教研in舞鶴・与謝で、舞鶴市教職員組合女性部に加入する女性教諭たちが、浮島丸事件を題材にした構成劇を発表する。女性の視点から事件を通して平和のメッセージを伝えようと、練習に取り組んでいる。  終戦直後の1945年8月24日、青森県大湊港を出港した海軍特設輸送艦「浮島丸」が、朝鮮半島の釜山に向かう途中に寄港した舞鶴湾佐波賀沖で謎の爆沈をし、549人が亡くなった。船には、下北半島で鉄道の建設などに強制的に従事させられていた朝鮮人労働者やその家族たちが、祖国に戻るために乗り込んでいた。  京教組女性部など主催の女性教研が、今年は舞鶴を会場に開かれるため、舞教組女性部が舞鶴から平和を発信する催しをと浮島丸事件を取り上げることにした。13年前に市民劇団「りんご座」でも事件を劇にしたことのある小学校教諭の品田千里子さん(52)が、脚本と演出を担当し、約30人の教諭らが出演する。  劇のタイトルは「悲しみの海から 母なる海へ」。事件の概要などを映像とナレーションで説明し、大湊から船に家族で乗り込む喜びの場面と、舞鶴湾で爆沈した遭難者を地元の人たちが救助する場面を芝居で演じる。  教諭たちは佐波賀での救助シーンで地元の女性に扮し、村人に助けを呼びかける台詞を気持ちを込め練習している。また、乗船のシーンでは、舞鶴在住の在日韓国人たちが踊りの指導や民族衣装の提供で協力し、本番でも出演する。品田さんは「浮島丸事件は決して忘れてはいけない事件。舞鶴の海が平和の海に、母なる海になることの願いを劇に込めました」と話す。  午前10時半からのオープニングで演じる。その後、映画監督の井筒和幸さんの記念講演、午後から講座や分科会を行う。

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