自転車で世界一周の坂本さん 夢持つ大切さ かなえ方 和田中生徒らに語る【舞鶴】
投稿日時:2015年02月06日(金)
自転車で世界一周し、帰国後は講演や震災遺児の支援などをするミキハウス勤務の坂本達(たつ)さんの講演が、このほど余部下の中総合会館で開かれた。和田中学校の生徒たちと保護者に向け、旅の経験を通して夢を持つ大切さ、実現に多くの人の協力を受けたことを語った。1968年生まれの坂本さんは早稲田大学卒業後に同社に入社、有給休暇を使ってアフリカ、アジア、北南米などを自転車で回った。その後、勤務のかたわら全国で講演をし、ギニアでの井戸や診療所設置の支援、震災遺児に本の印税の全額寄付などを続ける。和田中からの要望で3年越しで講演が実現した。ギニアの民族衣装を身に着けた坂本さんは、ギニアでマラリアに感染したが村人から薬をもらって一命を取り留めたこと、イランのモスクで出会ったイスラム教徒の男性が旅人から話を聞いて世界一周をしているというエピソードを映像を使って紹介した。「相手が大事にしているものをどれだけ自分が大切にできるか。お金がなくても言葉ができなくても、周囲の人達に助けられ夢をかなえることができる」と話した。また、「あいさつ一つで見も知らない人たちが助けてくれ、旅でお世話になった人にお礼の手紙を書き、感謝することで次のチャンスがもらえる。夢や目標は待っていてもやってこない」と中学生たちに語りかけた。
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