自然なお産をサポートします! 舞鶴医療センターが院内助産所開設【舞鶴】
投稿日時:2007年06月05日(火)
産科医の不足で同科が休止となっている行永の舞鶴医療センター(平野伸二院長)はこのほど、リスクの低い正常な分娩が可能な妊産婦を対象に、同センターの助産師が出産とその前後のケアを行う院内助産所を開設した。また、従来の居室型分娩室(LDR)を畳敷きの部屋に改装し、分娩台を使わずに楽な姿勢でお産ができるようにした。本来備わる「産む力」と「生まれる力」を発揮できるよう、母子を主体としたお産をサポートする。 同センターの産科は、年間200件強の出産を扱っていた。中でも、極小未熟児など母子の命のリスクの高いお産に対応するNICU(新生児集中治療室)を備える母子医療センターを持ち、年間50例を扱うなど府北部で周産期医療の中心的な役割を担ってきた。 が、昨年3月末に産科医3人全員が退職し、休診状態となった。そのため助産師10人が専門性を活かそうと、続く5月から助産師外来を始め、来院する妊産婦への保健指導や訪問ケアなどを実施。一方、医師が立ち会わずに、医療介入を抑えた自然なお産が院内でできる助産所の準備も進め、府内で初の開設にこぎつけた。 希望する妊婦に対して、嘱託の産科医が正常な分娩が可能か診察した上で、助産師が検診などをする。その後の医師の診察で異常が見つかったり、分娩時に急変した場合に備え、バックアップとして舞鶴共済病院が対応する。分娩には昼夜を問わず、必ず助産師2人があたる。 LDRには畳4枚を敷き、自宅の居間に近い雰囲気を作った。家族とともに過ごせるだけでなく、妊婦が楽な姿勢を選んで産むことができる。助産師の吉田美和子さんは「この1年間、まだここで出産はできないのですかという声をいただきました。いいお産の思い出を家族に作ってもらえるよう手伝いたい」と話す。5月末までに6人の妊婦の予約が入り、7月末に1番目の出産を扱う予定。 平野院長は「助産師たちが想いを持ちつづけたからこそ実現できた。地域の産科医不足の緩和の一助になるよう助産所を軌道に乗せ、リスクの高い母子に対応するため産科を再開させ、助産所と産科を併設させたい」と話していた。電話62・2680、同センター。
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