肉じゃがで街盛り上げ20年 実行委員会記念の会 海軍の味、いまや全国 ライバル呉市からもエール イベント、メディア商品開発など取り組む【舞鶴】
投稿日時:2015年06月26日(金)
舞鶴が発祥の地とする肉じゃがを使って、街のにぎわいづくりに取り組む「まいづる肉じゃがまつり実行委員会」(伊庭節子会長、会員32人)が、設立から20周年を迎え、6月19日、浜のホテルマーレたかたで記念の会を開いた。会員と関係者がこれまでの歩みを振り返り、元祖争いでライバル関係にある「くれ肉じゃがの会」の藤井泰彦会長らもお祝いに駆けつけた。1901(明治34)年に海軍舞鶴鎮守府初代長官として赴任した東郷平八郎が、青年時代に留学していた英国で食べたビーフシューの味が忘れらなかったことと、当時流行していた兵の脚気を防止する料理を作らせた。ワインやバターなどの替わりにしょう油や砂糖などを使い、いまのような肉じゃがが誕生したとされる。その作り方が舞鶴の海上自衛隊第4術科学校にある「海軍厨房管理教科書」に残されていた。肉じゃが発祥の地・舞鶴を全国に発信しようと、看板デザイナーの清水孝夫さんが呼びかけ、1995年に市民有志30人で実行委員会を発足。教科書の作り方を元に試行錯誤を繰り返しレシピを完成させ、様々なイベントで肉じゃがを振る舞い、メディアの取材を受けた。同じく本家を名乗り出た呉市とバトルを繰り返し、旧軍港4市とのグルメ交流会も毎年各市持ち回りで開催している。また、肉じゃが味のコロッケなどメーカーと共同開発にも取り組み、いまでは市内の飲食店でも肉じゃがを提供している。記念の会には府の岡西康博副知事や多々見良三市長ら約60人が出席。会員たちは出来上がったばかりの肉じゃがを振る舞ったり、海軍軍人に扮した伊庭さんと藤井さんが元祖争いのトークバトルを演じた。伊庭さんは「海軍の知恵が詰まったレシピを伝えていくのが私達の役割。食べる人を温かな気持ちにさせ、元気にしてくれるのが肉じゃがです。呉とのライバル関係があってこそ20年も続けてくることができました」と話していた。
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