総額当てて下さい 長谷の松岡さん、1円と5円 20年間の貯金 上野家の活動へ寄付、クイズ企画【舞鶴】
投稿日時:2011年02月12日(土)
自然の中で田舎暮らしをしようと、約3年前に舞鶴市の長谷(ながたに)地区に移り住んだ農業、松岡広司さん(32)が、20年間にわたって釣り銭の1円と5円を集めた貯金を、西方寺の加佐交流拠点施設「大庄屋上野家」に寄付した。上野家ではその寄付金がいくらあるかを、訪れる人たちに当ててもらうクイズを行っている。さて、その総額はいかに? 岡山県でサラリーマンをしていた松岡さんは、京都府内の田舎で農業をしようと、日限(ひぎり)地蔵で知られる長谷に移った。加佐地区の若手農業者グループと交流し、府の新規就農者を支援する制度も活用し、いまは低農薬の米と万願寺甘とうづくりに励んでいる。 釣り銭を集め始めたのは中学生から。何かを買うためではなく、財布の中にたまるばかりの1円と5円を保管しておくためだった。最初は小さな貯金箱に入れていたが、増えるにしたがい大きな入れ物に移し替え、両替もせず続け最終的にバケツに入れていた。いくらあるか数えようとしたが、途中であきらめた。 作った米を上野家で販売し、スタッフとも親しくしている。いずれ1円と5円貯金を何かに役立てようと思っていたため、上野家の活動に使ってもらおうと先月、寄付した。 上野家は、その寄付金を有効に使おうと総額を当てるクイズを企画。木製の一斗樽に入れ替え、7分目にまで詰まった。来訪者には予想金額と氏名などを紙に書いてもらっている。ピタリ賞1人に米粉パン1年分、ニアピン賞2人に長谷産コシヒカリ10キロを賞品として贈る。 松岡さんは「集めるのを止めるタイミングをなくして20年間続けてきました。上野家のことをもっと知ってもらえれば」と話す。応募締め切りは2月27日。総額の発表は3月上旬に上野家ホームページなどで行う。
上野家(電話83・1300)の営業は午前10時~午後4時。毎週水曜休み。
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