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第70回舞鶴市身体障害者福祉大会<br>障害とともに強く生きる

第70回舞鶴市身体障害者福祉大会
障害とともに強く生きる

投稿日時:2022年11月18日(金)

ユーモアを交えながら進んだ講演会

 第70回舞鶴市身体障害者福祉大会が11月5日、余部下の中総合会館4階ホールで開催され、130人が来場した。
 身体障害者の団結と更生意欲を養成することを目的に、舞鶴市身体障害者団体連合会(清本隆行会長)が主催。清本会長のあいさつで始まった当日は、自立更生者や援護功労者の表彰が行われた。
 このほか、東京2020パラ五輪日本代表として出場した嵯峨根望氏による講演も。「ぼくの宝物」の演題で、先天性四肢障害児として生まれた自身や家族とのこれまでの歩み、障害者を受容するきっかけをくれた友人との出会いなどを紹介。
 手に障害のある兄に続き、手にも足にも障害を持ち生まれてきた自分。そのことを嘆き悲しみ「育てられない。施設に入れよう」と言った母を父がやさしく諭したエピソードを披露すると「父は舞鶴出身。舞鶴の男性は優しいですね」と軽快な口調で話し会場内をなごませた。
 「人とは違う。スーパーマンみたいでかっこいい」そう思っていたという幼少期から、からかわれたことをきっかけに周囲の目が気になった小学生時代の話など、障害に対して揺れ動く自身の心の葛藤や、その時支えてくれた友人との忘れられない思いでなどを語った。
 その後も様々な体験談などを披露。しんみりとした雰囲気が会場を包みかけては笑いを誘うなど、悲壮感を漂わすことなく巧みな話術で障害とともに生きる力強さを伝えた。
(2022.11.15発行)

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