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第16回安寿キャンドル

第16回安寿キャンドル

投稿日時:2016年08月02日(火)

 下東の安寿姫塚で7月23日、「第16回安寿キャンドル」が開催され、二胡演奏家の陳曼麗さんや和太鼓ユニット「ひとつ」による安寿姫コンサートや打ち上げ花火などが、祭りを華やかに彩った。森鴎外の小説「山椒大夫」に登場し知られるようになった「安寿と厨子王」。悲劇の最期を遂げた安寿を祀っているこの場所では年に一度、安寿の死を悼み100余りの提灯と1000本のキャンドルに灯りをともし、慰霊祭を行っている。会場に広がるため池「佐織谷池」は安寿が入水したとされ、ため池百選にも選べれており、幻想的な祭りとして親しまれている。元々は地域の慰霊会として長年にわたり受け継がれてきたが、市が平成4年に史跡保存のために周辺を整備、観光地として2001年に現在の形となった。同地区に住む祖母に会いに来ていた中筋小6年の清水あす香さんは「毎年楽しみにしています」と最後の花火まで満喫し帰路についた。同実行委員会の事務局長である岩見享さん(66)は「地域の皆さんと協力しながら開催している。できるだけ長くやっていきたい」と語った。安寿が結ぶ地域の交流。キャンドルの優しい灯りが人々の笑顔を照らしていた。

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