笑って元気、時々ほろり 市民演劇サークル「谺」 5月31日、6月1日公演 貧乏神と母娘滑稽に描く【舞鶴】
投稿日時:2014年05月27日(火)
市民たちでつくる舞鶴演劇サークル「谺(やまびこ)」が、第4回目の定期公演に向けて稽古に熱が入っている。民話をもとにした芝居「貧乏神の宿賃」、実話にもとづいた朗読劇「いのちの色えんぴつ」の2作を演じる。5月31日午後6時からと、6月1日午後1時から浜の総合文化会館小ホールで上演する。来場を呼びかけている。入場無料。
福知山と綾部で演劇サークルが活動しているが、舞鶴になかったため芝居好きの市民たちが地域に芝居を根付かせようと2012年2月に結成し、毎年趣向を凝らした定期公演を企画してきた。現在は21歳から60代の団員16人が毎週火曜日に稽古に取り組む。
「貧乏神の宿賃」は牧杜子尾さんの作で1時間の芝居。やまあいのある一軒屋が舞台。夫を亡くした母と娘が暮らすが、年貢や借金の取り立てにぐちばかりいう母。そんな家に貧乏神が住み着くようになり、騒動が巻き起こる。同サークルで独自に演出もした。 通し稽古ではステージに舞台セットを並べ、親子や侍、貧乏神などの役を担当する団員たちが、登場の仕方、立ち位置、体の向け方、台詞などを確認しながら進めた。
母親役を演じる代表の粕谷美枝子さん(66)は「笑いの中にもちょっとほろりとするところもあります。見ていただいた方に笑ってもらって元気を出してもらえれば」、貧乏神役で演出担当の山崎博さん(68)は「貧乏神とのやりとりの中に滑稽さを出すように気をつけています。文化系の団体も頑張っているところを見せたい」と話している。
「いのちの色えんぴつ」はこやま峰子さんの作。脳腫瘍になった少女が、弱音をはかず両親に明るく接し、11歳で亡くなった実話。30分の朗読劇で紹介する。
【問い合わせ】電話64・5046、粕谷さん
写真=稽古に励む団員たち
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