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竹灯籠 被災地へ~高校生が祈りの揮毫

竹灯籠 被災地へ~高校生が祈りの揮毫

投稿日時:2020年01月07日(火)

 放置竹林の課題解決に取り組む市民グループ「まいづる竹林整備・竹活用ネットワーク協議会」が、阪神大震災から25年目を迎える今月17日の「1.17のつどい」に使われる竹灯籠を提供した。同協議会はこのほど、呼びかけに応じた東舞鶴高、日星高の書道部員5人から、追悼の文字を書き込んだ約60本を市役所で受け取り、あわせて約300本を、神戸市観光局のつどい実行委員会へ引き渡した。鹿原の金剛院ライトアップにも竹灯籠を提供している同協議会の川勝邦夫会長(75)によると、伐採した竹の新たな利用を検討中、提供者の高齢化で「1.17のつどい」の竹灯籠が不足していることを報道で知り、協力を申し出た。11月末に切り出してきた竹から約50センチの灯籠を製作。この機会に震災を知らない世代にも記憶を引き継いでほしいと市内の中学校、高校の生徒らに追悼の文字を書いてもらうことにしたという。この日2校の書道部員は、見守る同協議会メンバーを前に「結」「山」などの漢字を揮毫し、すでに仕上げた約60本とあわせて協議会に渡した。日星高書道部3年の有本湧祐さん(18)は「震災は知識として知っていた。各地の災害に苦しんでいる人たちがあたたかい気持ちになってもらえれば」と一筆に込めた思いを語った。竹灯籠は12月17日に神戸へ送られ、一部は放置竹林に対する取り組みのプロモーションに市役所ロビーに展示されている。

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