競技の振興に65年 舞鶴ローンテニスクラブ 20代~80代の会員が練習・交流」【舞鶴】
投稿日時:2015年05月08日(金)
戦後間もない1950(昭和25)年に舞鶴市で初めて結成された硬式テニスの舞鶴ローンテニスクラブ(江宮文夫会長)が、府北部で競技の振興に役割を果たすとともに、いまもテニスの魅力を伝える活動に励んでいる。創立65周年を迎え、このほど記念大会と祝賀会を開き、記念誌も発行してこれまでの歩みをともに分かち合った。48年、舞鶴に駐留していた日系2世の米国兵と、後に同クラブの会長も務める志摩卓二さんがテニスをしたのがきっかけで、浜の財務局舞鶴出張所外国人宿舎テニスコートの使用が許可され、テニス好きの市民が集うようになり、2年後には市職員や教員、自営業者ら16人で同クラブを設立した。現在、市内には13の硬式テニスクラブがあるが、その中で最も歴史を持つ。64年には、いまの子育て交流施設=浜=近くに5面の市営コートが開設され、好きな時間に無料でプレーできたことで技術も高まり、クラブの基礎が出来上がった。藤川杯庭球大会は全国大会で活躍した選手が入社する日本板硝子チームが11年連続優勝していたが、80年にローンが12連覇を阻止し、年長の会員たちの思い出になっている。会員は最盛期の98年で117人を擁した。ローンに入会して初めてテニスをする人も多く、66歳から始める人もいた。クラブ内に指導部を設け、初心者を対象にした講習会で教えている。いま会員は20代から最年長87歳までの64人。浜の前島と行永の東舞鶴公園テニスコートで練習をし、シニアや一般の大会に出場している。また、練習日や大会結果などを知らせる会報を年4、5回発行し、195号を重ねる。記念大会は前島テニスコートで開催、42人が7チームに分かれ、ダブルスによるトーナメントで競った。会員たちは思い思いのプレースタイルで、ラリーを繰り返しボレーなどを決めていた。昨年入会しテニスを始めた犬見智さん(56)は「気の置けない皆さんに温かく迎え入れられ、楽しくテニスをしています」と汗を流していた。記念事業を準備してきた河端謙治さん(73)は「ゲーム前にあいさつをし、ボールを拾ったら相手にワンバウンドで返球し、セルフジャッジのマナーを守るなど、品格あるテニスを引き継ぎ大切にしてきました」、江宮会長は「いろんな職種の人たちと交流を深めることができました。ここまで続けてこられたのは役割分担して組織を運営し、会報を発行してきたことが大きい。いつまでもテニスが楽しくできる場であり続けたい」と話していた。記念誌はA4版、82ページ。舞鶴文化教育財団から助成を受け完成させた。これまでのローンの活動、大会結果、写真、会員の寄稿などを掲載した。150部作成し、関係者に配布した。
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