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私費で学ぶ高専留学生を支援 舞鶴東ロータリークが初の取り組み グエンさんへ米山記念奨学金【舞鶴】

私費で学ぶ高専留学生を支援 舞鶴東ロータリークが初の取り組み グエンさんへ米山記念奨学金【舞鶴】

投稿日時:2015年07月17日(金)

奨学金を受けたベトナム人留学生のグエンさん(左)と贈呈した西村会長

 舞鶴東ロータリークラブ(西村敏弘会長、会員38人)が7月9日、浜のホテルマーレたかたで開いた例会で、舞鶴高専のベトナム人留学生、チュンタン・グエンさん(24)に、公益財団法人ロータリー米山記念奨学会(東京都)の地区奨励ロータリー米山記念奨学金を贈呈した。グエンさんは機械工学科4年に進級した4月から奨学生となり、来年3月まで月額7万円の支援を受け学業に専念する。米山記念奨学金は62年の歴史がある日本最大規模の奨学金制度で、これまで123の国と地域の約1万8000人の留学生を支援している。舞鶴高専には、日本政府とマレーシア政府からの奨学生以外の、私費で学ぶ留学生への奨学金制度がなかった。3年前、米山記念奨学金に、短大や高専など大学以外の教育機関の留学生を対象とした地区奨励奨学金制度ができ、同クラブと同校が連携し取り組みを進めてきた。私費留学生が少ないため、同クラブにとって初めての取り組みとなる。グエンさんは日本で機械について学ぶため、高校卒業後にホーチミン市の日本語学校に1年半通い、2011年に来日した。静岡日本語教育センター、三重大学で学び、昨年4月に舞鶴高専に3年生として編入。12月にロータリーの選考試験に合格し奨学生となった。奨学金は毎月、例会の席で手渡されており、西村会長からグエンさんに7月分の7万円が贈られた。グエンさんは「皆様からの思いに元気をもらって勉強でき、感謝しています。高専卒業後は日本の企業に就職して技術を学び、将来はベトナムで車の部品やネジなどを作る小さな会社を経営し、大企業を支えたい」と話していた。

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