神崎海水浴場
甦れ“白砂青松の浜”有志らが苗植える
投稿日時:2022年12月02日(金)
神崎海水浴場の松林でこのほど、「松くい虫対策苗」の補植作業が行われた。
作業に取り組んだのは、神崎観光協会(藤原三則会長)と神崎の松を守る会(濱本昌純会長)の会員をはじめとする地元有志ら約30人。この日のために準備した松くい虫に強い4年ものの苗51本を、二人一組となって手際よく植えていった。
白砂青松で名高い同所は、およそ2kmに渡ってつづく広い砂浜と美しい松林が特徴の海水浴場。しかし近年は松くい虫の被害が進み、2019年からの4年間だけで合計62本もの松を伐採してきた。
「このままでは景観を守れない」との危機感を抱いた地元住民らが京都府市麟技術センター緑化センターに相談したところ、今回の苗を紹介されたという。
松林復活プロジェクトの世話人を務める竹
内宏和さん(77)は、伐採した松の木を見つめて、「虫が入ってしまった松は、びっくりするくらいのスピードで枯れてしまう。美しい樹勢の変わり果てた姿を目にすると、無力さを痛感して悲しいというよりほかはない」と話し、「今日植えた松の立派になった姿を見届けることは出来ないが、孫あたりは見ることが出来ると思う。松の成長を子孫に残していきたい」と期待を寄せていた。
(2022.11.29発行)
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