神崎の住民グループ ラッキョウで地域を元気に 荒廃農地を有効活用 高齢者が集まる場に【舞鶴】
投稿日時:2014年08月26日(火)
耕作放棄地となっている畑を有効活用しようと、神崎地区の住民たちがラッキョウづくりに取り組んでいる。砂地でも栽培できる作物であるラッキョウに目をつけ、高齢者たちが共同作業で集まる機会も兼ねようと始めた。神崎の新たな特産品に育てばとにぎやかに話し合っている。神崎では落花生が有名だが、高齢化や獣害で畑をつくる人が減っていることから、農地の荒廃を防ぐことが地域の課題になっていた。住民たちで何か野菜を栽培することにし、ラッキョウなら獣害も少ないのではと始めた。神崎では昔から畑と畑の境界に、ラッキョウを植えるほど身近な野菜で、いまでも自家用に作っている人もいる。昨年、栽培が盛んな鳥取県の砂丘でその様子を見学し、種用の球根を分けてもらった。住民約20人で神崎らっきょうの会を結成、約5アールの畑を耕し昨年8月に球根を植え、その後は協同で草取りや肥料やりをした。6月からは収穫をし食用にする球根だけをハサミで切り取り、土を水で洗い落す作業を数回行なった。「神崎浜のらっきょう」と書いたラベルを張って袋詰めにし、口コミで1キロ700円で販売した。河田春枝さん(73)=西神崎=は「お茶を飲みながらみんなでワイワイと作業をするのも楽しみです。負担にならない程度にやっていきたい」、同会代表の西之上至さん(75)=同=は「長続きさせるためには楽しみながらすることが大切。ラッキョウづくりが地域のつながりを深め活性化になれば」と話している。今年の収穫は終えたが、来シーズンに向け畑を広げ、今月下旬から球根植えを始めた。
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