盆の終わり 精霊たちが帰る船
投稿日時:2016年08月19日(金)
8月15日、小橋地区の伝統行事「小橋の精霊船」が行われた。正午に近づくと、前日に切り出した竹で作った船に地元の人たちが線香を持ち寄り、船に備えて行く。供物を船に積み終えると、大人たち総出で海岸から船を押し出す姿が見られた。帰ってきた地元の先祖の精霊たちは盆の終わる15日にこの精霊船に乗って帰るという。地元の民生委員である嵯峨瞳さんは「昔は、子どもたちが和尚さんを団扇で扇ぎながら後ろについて家を回る姿を見る事が出来ました。この村も子どもが少なくなってきて、どんどん子どもたちの役割が無くなっていっている。市の無形文化財となっていますので、いつまでも続いて欲しいです」と地区が持つ問題を語る。本来は子どもたちが中心となり取り仕切る行事、担い手の減少問題は切実だ。今年参加した子供は4人で、そのうちの1人、粟野詩可(うたか)さん(13)は「みんなで一緒にお祭りを出来るのは嬉しい。もっと人が増えて、祭りが続いて欲しい」と語った。薄暗い雲が空を覆い、少し肌寒さをはらんだ風が海岸を吹きぬける中、供物を積み込んだ船を地元の人たちがいつまでも見送った。
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