白糸中生徒会が企画・3年ぶりの復活
「出動!クリーンレンジャー」
川清掃で楽しむ交流“地域に愛着”
投稿日時:2022年08月12日(金)
白糸中(秋原栄人校長)生徒や地域住民ら約90人が7月31日、3年ぶりとなる新川(与保呂川)の清掃活動に汗を流した。コロナの影響で様々な活動が自粛されるなか久々に行われた活動は、生徒会活動の楽しさや地域間交流の大切さなどを広く伝える好機となった。
コロナ禍以前に毎年恒例で実施していた清掃ボランティアを「このまま廃れさせてはいけない」との思いから前期生徒会(食見怜音会長)が中心となり企画。「出動!クリーンレンジャー」と名づけた活動の計画は、生徒会が後期(荒木柊人会長)へ交代となった際も復活への願いとともに引き継がれた。
とはいえ市内でもコロナ感染者が増え始めている状況、連日の暑さの中で懸念される熱中症と、心配はついてまわった。しかし、感染対策や熱中症対策を行い参加者の理解を得ることで、開催へとこぎつけた。子どもたちの活動に賛同する形でPTA(山中宏介会長)や新川を美しくする会(谷川眞司会長)も協力。照りつける日差しのもと臨んだ当日だったが、いざ出動!川へ降りて水の中へ入ると「水が冷たくてきもちいい」といった声が上がるなど“レンジャー”たちはそれぞれに楽しい雰囲気の中、清掃活動に精を出した。
こうした光景を前に谷川会長は、3年ぶりに生徒らと一緒に川掃除ができたことを喜び、「親から子へ、きれいな新川を残せることを願っています」と話した。
またこの日はドローン免許を保持する保護者の協力を得て、120上空からの撮影なども行われた。参加できなかった生徒も見られるよう配慮したもので、近づいたり離れたりしながらの空撮に大はしゃぎする一幕も。
先頭に立ち計画を進めてきた食見さんは「SDGsを学ぶ中で自然を守りたい想いで企画しました。地域の方と一緒に活動できて良かったです」、荒木さんは「川のゴミを拾うことで、自分が住んでいる地域に愛着が湧きました」と活動を振り返ると達成感を滲ませた。
活動をサポートしたPTAの山中会長は「コロナの影響で様々な行事を体験できなかった世代が、こうやって自主的に活動を企画してくれたことが非常に喜ばしいです」と目を細め「今後子ども達が、何かをするときに反対の声が上がったとしても、対策を練って、想いを伝えて共感者・理解者を増やすことで可能になることもある。今回の成功体験が次の行事、他の生徒に波及してくれたらうれしいです」と笑顔を見せた。
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