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発展途上国の子らへポリオワクチンを! 医療機関などでエコキャップ運動に協力の輪【舞鶴】

発展途上国の子らへポリオワクチンを! 医療機関などでエコキャップ運動に協力の輪【舞鶴】

投稿日時:2010年01月12日(火)

患者らからも寄せられた多くのペットボトルのキャップ=舞鶴赤十字病院で

 アジアなどの発展途上国の子供たちにポリオワクチンを届けようと、NPO法人が取り組むエコキャップ運動への協力の輪が、市内の医療機関や学校などで広がっている。ペットボトルのキャップを回収して、売却益をワクチンの費用として寄付。病院内に設置された回収箱には勤務する職員だけでなく、外来患者や見舞いの人たちもキャップを持参する姿が見られる。ポリオ(急性灰白髄炎症)は、ポリオウイスルによって発症する感染症。初期に風邪に似た症状が現れ、急速に足や腕が麻痺して動かなくなる。日本は1961年から予防接種が実施され、80年からは自然感染のポリオが根絶されたが、インドやアフガニスタンなどでは現在も常在し、WHO(世界保健機関)が根絶を目指している。NPO法人「世界の子どもにワクチンを日本委員会」(東京都)が実施するエコキャップ運動に協力しようと、京都府保健医協会と京都小児科医会が府内の医療機関に呼びかけ、市内では舞鶴赤十字病院、舞鶴医療センター、舞鶴共済病院、中丹東保健所、小児科の開業医などが参加する。各施設で集まったキャップは同協会に寄せられ、リサイクル業者に売却した収益金をNPO法人「エコキャップ推進協会」(横浜市)を通して同委員会に送っている。キャップ800個で20円になり、ワクチン1人分に相当する。昨年12月15日までに府下から同協会と同医会に寄せられたキャップは66万5560個に達した。同赤十字病院では昨年6月から取り組み、庶務課前の廊下と待合ホールに回収箱を設置。最初は医師や看護師らが入れていたが、外来患者たちも袋に入れ、会計の窓口に持参するなど協力の輪が広がり、一時は約50キロ分を保管した。同病院庶務課は「口コミで患者さんたちの間にも広がり持ってきていただいています。今後も継続して取り組みたい」とする。エコキャップ運動は全国の企業や学校、個人の間にも広がっている。舞鶴市内でも東舞鶴高校や海上自衛隊舞鶴総監部なども協力している。

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