病魔乗り越え市展賞受けた橘さん(引土) 2月16~28日、「ダリ」で初の作品展 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2004年02月13日(金)
脳梗塞で倒れる病魔を乗り越えて日本画を趣味で描き、昨年の舞鶴市展賞を受賞した引土の主婦、橘みや子さん(61)の初の作品展が、2月16日から天台新町のカフェギャラリー「サルバドール・ダリ」で開かれる。同28日まで。
橘さんは、若いころから絵画作品を書き写すことが好きで、ちょっとした時間の合間に色鉛筆を走らせていた。この模写作品を見た知人に勧められ、10年前から日本画教室を開いている津島はるさん=下安久=の指導を受け、本格的に日本画を始めた。
1週間に1のペースで教室に通っていたが、6年前に脳梗塞で倒れ、1カ月の入院生活を送った。病状は軽度だったが、左半身麻痺の後遺症が残った。夫の時夫さん(68)が営む寿司と仕出し弁当の店を手伝い、リハビリに励んだ。洗い終わった弁当箱を布で拭く作業がリハビリに効果があり、医師も驚くほどの回復ぶりだったという。
左半身の麻痺も癒え、再び絵筆を持つようになった。自分では自信がなかったが、津島さんの「ユニークな作品」との評価や勧めで、作品展にも出品するようになった。一昨年の第34回舞鶴市展に出品した「エンジェルトランペット」(20号)が「特選」に選ばれた。また、昨年の舞鶴市制60周年記念となった第35回舞鶴市展では、「晩秋の大波」(30号)で、市展賞を獲得した。
今回の作品展では、これらの受賞作品など大作、小品合わせて15点を展示する。橘さんは「私のような素人でも描ける絵の楽しさを感じてもらえればうれしい」と話している。
「サルバードール・ダリ」の営業時間は、午前10時半~午後5時。ただし、水曜日は午前10時半~午後3時で、第1、3日曜日は定休日。
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