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田辺藩ゆかりの大橋<br>川幅拡幅で架替工事着工<br>来年1月上旬には通行止

田辺藩ゆかりの大橋
川幅拡幅で架替工事着工
来年1月上旬には通行止

投稿日時:2022年12月20日(火)

工事の安全を祈願する神事の様子

 舞鶴市西市街地浸水対策促進協議会(百田重男会長)が12月11日、関係者らを招いて大橋架替着工式典を開催した。
 戦国時代末期に細川藤孝・忠興父子によって整備された大橋は、田辺城が高野川を自然の外堀とした当時は、城と町をつなぐ唯一の橋だった。現在架かっている橋は昭和15年に架設されたもので、周辺に溶け込んだレトロな雰囲気に愛着を感じる住民は多い。
 現在、周辺一帯では浸水対策の工事が進んでおり、今回の大橋架け替えは川幅を拡幅する工事に合わせたものとして進められる。
 式典には多々見良三市長をはじめ、府議や市議も参加。工事の安全を祈願する神事をともに見守った。
 地元の京口地区に住む百田会長は、「幼い頃から大雨が降ったら水がつくのは当たり前のことだと思っていた」と振り返り、「浸水被害のあるたび、府知事や市長に現地に入ってもらい『何とかする』と言ってもらった。今回の大規模な治水工事は、政治と行政と自治が協力し、大きな力を作った素晴らしい事例だ」と謝意を述べた。
 大橋の架け替えに当たり地元住民らは、「二つの違和感をなくす」というコンセプトのもとで橋のデザインについて要望をしてきたという。それは「今の橋と比べて雰囲気の異なるものにしない」と「周りの景観に対して違和感のないものにする」という2点だとし、毎年11月に行われる朝代神社の大祭で神輿がこれまでと変わらず橋を通れるように設計には慎重を期したとしている。
 百田会長は、「この先もずっと愛される良い橋が出来上がることを祈っています」と結び、工事の安全を祈願した。大橋は、来年1月上旬に通行止めとなる予定。

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