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生活訓練、交流へリハビリ 市身障センター 高次脳機能障害など支援 当事者、家族も気軽に参加を【舞鶴】

生活訓練、交流へリハビリ 市身障センター 高次脳機能障害など支援 当事者、家族も気軽に参加を【舞鶴】

投稿日時:2014年09月19日(金)

カードを使って言葉の訓練をする参加者たち

 交通事故などで脳が損傷して、記憶力や集中力の低下などの後遺症が残る高次脳機能障害などの人を対象にしたリハビリテーション事業が、舞鶴市余部下の市身体障害者福祉センターで実施されている。日常生活の中の動作やカードを使った機能の回復に向け、作業療法士らが支援している。障害者と介護者同士の交流の場になっている。脳疾患などの病気や事故が原因で脳が損傷し、機能障害が起きた状態を高次脳機能障害という。新しいことが覚えられない記憶障害、複数のことが同時にできない注意障害、感情と行動をコントロールできない、計画を変更できなかったり、金銭管理ができないなどの症状がある。外見は以前と変わりがないため、周囲に理解されないことが多い。身障センターは地域活動支援センター事業として、高次脳機能障害者等リハビリテーションを実施する。高次脳機能障害の3人のAグループと、言葉に障害を持つ失語症の5人のBグループに分かれ、作業療法士や言語聴覚士らがグループワークを通じて、機能回復や前向きな気持ちになるよう指導している。Aグループでは生活に密着した訓練を取り入れ、自分で服を着たりカキ氷を作ったり、野外でトマトの栽培などをする。また、家族から話を聞き、介護者の気持ちの負担の軽減も図る。Bグループでは食材を書いたカードを使って、予算内に食材を選び代金を計算する作業、日記をつけたり、記憶を蘇らせる発語の訓練などに取り組む。中丹脳機能障害者と家族の会「さくらの会」のメンバーもボランティアで支援する。脳梗塞を起こした常塚武さん(81)=朝来中=は「以前は家にひっこんでいたが、ここに来ていろんな人に会え話もできるようになり楽しい」と笑顔で述べた。同センター保健師の古澤静枝さんは「高次脳機能障害は診断するのが難しいと言われていますが、潜在的には家に閉じこもっている人は多いとされます。当事者だけでなく、家族の方たちにも気軽に来ていただければ」と話している。  リハビリテーションは第2、4水曜日の午後1時半~同3時半。【問い合わせ】電話63・3008、同センター

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