特集「人物館」より レスリング普及に尽力 舞鶴市レスリング協会理事長 三村和人(みむらかずひと)さん 高校総体成功に向け【舞鶴】
投稿日時:2014年01月14日(火)
来年8月の全国高校総体(インターハイ)レスリング競技の舞鶴開催決定を受け、昨年4月、東舞鶴高校に指導教諭として赴任。指導者の実績を買われ、舞鶴の高校総体成功とレスリング普及に向け、昨年11月に舞鶴市レスリング協会を発足させた。
同志社大学でレスリングを始めた。府の体育教諭になり、レスリング未開の地、京丹後市の網野高校と宮津市の海洋高校でレスリング部を立ち上げ、両高で地元の子供たちが参加できる教室を開校し、地元密着型の指導で数多くの強豪選手を育てた。「世界にタックル」を合言葉に、フリースタイルのタックル中心の指導を行う。
網野高では、監督として18年間指導。04年アテネ、08年北京両五輪銀メダリストの伊調千春選手らを育てた。教え子が五輪出場を果たした時、自分の指導方針への迷いは消えたという。
海洋高は赴任した当時、問題行動のある生徒が多く、生徒指導の徹底と部活動の充実に励んだ。部設立当初は興味を持った生徒が多数入部したが、退学、退部者が次第に増え、部員が1人になったことも。
その1人が、当時一期生の渡辺萌(もゆる)さんで、現在、市レスリング協会会員を務める。「彼が辞めずに続けてくれたおかげで、次第に部員が戻ってきてくれた」。渡辺さんが繋げた部は現在、昨年の世界カデット(15~17歳)選手権・女子60キロ級で3位となり、20年東京五輪も期待される今井栞海(しおみ)さん(同校2年)を輩出している。
監督、顧問として、創立4年で全国高校選抜大会に出場し、8年間の指導で積み上げた成果は、次第に学校にも影響を及ぼし、就職・進学率が向上。学業、部活動ともに海洋高校を立て直すに至った。当時の教え子や保護者らの多くが、現在の舞鶴での活動を支えてくれている。
昨年11月、舞鶴で「レスリングを楽しもう!」と題した体験会を初開催し、約70人の子供たちが参加。予想を上回るスタートをきり、今月末からは「市ちびっ子レスリング教室」も開催する。東高の同好会設立準備も整った。
「舞鶴での高校総体を必ず成功させたい。教室には初心者の子供たちに多く参加してもらい、声が増えれば協会でも選手を育てる環境を整えたい。理解者が増え、舞鶴にレスリングが根付くよう、地道に活動を続け、再び五輪の夢が見られれば」と、思いは熱い。
【プロフィール】1960年生まれ。京都市伏見区出身。指導のモットーは「オムツが取れたらレスリングは出来る」。現在、舞鶴の住居探しに奮闘中。京丹後市網野町
三村さんら指導 1月31日から
市レスリング教室開催 ちびっ子参加者募る
全9回 北吸多目的施設で
市教育委員会スポーツ振興課が、1月31日から開催する全9回の「ちびっ子レスリング教室」の参加者を募集している。昨年発足した市レスリング協会(佐藤優邦会長)の三村和人理事長ら会員5人が指導にあたる。
ランニングやマット運動などの基礎体力作りを中心に、レスリングに必要な「我慢する心」を鍛え、技やルールの指導、スパーリングも行い、段階に応じてレベルアップを目指していく。
教室は、1月31日~3月28日までの毎週金曜午後7時~同8時半。場所は北吸多目的施設(旧市営プール管理棟)で、参加費は500円(9回分)。対象は市内在住の概ね5歳児から中学3年生まで。先着30人。申し込みは1月24日までに、氏名、学校、学年、保護者氏名、住所、連絡先を明記し、市教委スポーツ振興課へメール(suposin@post.city.maizuru.kyoto.jp)か、FAX(62・9897)で。
【問い合わせ】電話66・1058、同課
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