熱中症 くれぐれも気をつけて 民生委員・宮本さんら奮闘
投稿日時:2017年08月08日(火)
酷暑が続く中、7月の舞鶴では30度を超える日が26日間。最高気温が35度を超える“猛暑日”が5日間となった。府では9月30日まで熱中症予防活動として、民生委員やボランティア団体と連携し、一人暮らしの高齢者宅を中心に個別訪問を行っている。
府内約17万世帯を対象とし、暑さ対策グッズ「冷却シート」や熱中症の症状などをイラストで紹介する啓発チラシの配布を行っている。新舞鶴地区である高屋、泉源寺新町、上垣を担当する宮本雄二さん(59)も、付近の高齢者宅を訪問している。同地区ではおよそ320世帯。50人ほどの高齢者が住んでいる。7月26日も朝から訪問した。2日前(24日)には付近で86歳の高齢者が熱中症により室内で倒れており、病院へ搬送されることがあった。活動にも力が入る。「こう暑い日が続くと心配ですね」と話す宮本さん。平日は仕事のため、近所の住民と連携しながら見守り活動をしているという。個別訪問は仕事の休日を利用して行っている。訪問宅では、エアコンをかけているか、水分をよく取っているかや、正しい知識をもち予防が出来ているかなどを確認する。チラシを配るだけでは見ない人も多く、一人ひとり顔を合わせて伝えていくという。訪問先である堀谷真司さん(82)は「家にいたら熱中症なんて考えないから、気付かされました」と話していた。また、武内成子(まさこ)さん(78)は「(宮本さんには)よく来てもらってます。助かりますね」と笑顔。終始笑顔で気さくに語りかける宮本さん。民生児童委員になって4期目10年となる。付近の住民とは大きな信頼関係で結ばれている。何げない会話の中で、家庭内の困りごとを聞き出していく。「大切なのは、こまめに歩いて顔を出すことだと思う。信用してもらえると何に困っているかなど、多くのことが分かってきます」と話す宮本さん。汗をぬぐいながら次の訪問宅へと、歩いて行った。舞鶴消防本部によると市では1日までで33人が救急搬送されており、前年同月比は増加傾向にあるという。舞鶴消防本部の岡山寛救急救助課長は「自分は大丈夫と思い気づかない人も多い。水分をしっかりとって意識して欲しい。また昼間外出し、帰宅後に自宅内で体調が悪化するケースもある」と注意を呼び掛けている。
(井上 務)
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