溝尻田口自治会が結成35周年迎え 元自治会長の蒲田さん、足跡を冊子にまとめる【舞鶴】
投稿日時:2006年09月19日(火)
溝尻田口自治会が今年、結成から35周年を迎え、元自治会長の蒲田忠夫さん(69)が、田口地区の宅地造成が始まったころからの足跡を、冊子「小さな町内の小さな歩み」にまとめた。1970年(昭和45年)から入居が始まった世帯数の推移、上水道の設置や田口橋の建設、地蔵盆など新興住宅地の35年間を文章と写真で振り返っている。「地域への愛着が生まれる手助けになれば」としている。 溝尻を流れる祖母谷川左岸の一帯で、1968年ごろから民間業者によって、山を削った土で田んぼを埋め立てる土地造成工事が始まった。翌年からマイホーム建築と入居が始まり、71年に20世帯で溝尻田口自治会が設立された。その後も新住民が増え、現在は77世帯。入居当時働き盛りだった人たちも定年を迎え、子供たちも独立して家を出ており、少子高齢化が進んでいる。 70年に入居し、77年から5年間、自治会長を務めた蒲田さんは、35周年を記に町内の歴史を残そうと、過去の町内会の記録や住民たちから取材して、冊子を作成。B5判で34ページ。町内会と費用を折半して百部発行した。 堂奥までの一帯が田んぼだったころ、この地区が町から水田地帯への入口に位置していたため、「田口」と呼ばれた地域名を町内会名とした由来、住宅が増えて給水能力が不足した上水道施設を拡充した経過、74年ごろに地蔵を奉り地蔵盆を開催したエピソード、町内会報「たぐち」の一部を掲載している。 蒲田さんは「入居当時は周りになにもなく風がきつかった。自分たちの地域の歴史を伝えていきたい」と話している。同自治会では10月29日、浜のホテルマーレたかたで記念式典を開く。
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