満願寺の市指定文化財「十一面観世音菩薩坐像」 9月28日、33年に1度の秘仏開帳し29日まで拝観 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2002年09月20日(金)
万願寺の西紫雲山・満願寺(室寺成寶住職)で、9月28日午前10時から33年に1度開帳される秘仏の十一面観世音菩薩坐像=市指定文化財=の開扉法要が営まれる。昭和44年から固く閉ざされていた厨子の扉が開けられ、霊験あらたかな本尊の十一面観世音菩薩を拝観できる。
満願寺は、真言宗御室派の寺院で、鎌倉時代の健保6年(1218)に、弁円上人がこの地に白衣の老翁のお告げを得て、十一面観世音の造立と伽藍の建立を果たし、その願い満をとって寺名としたと伝えられる古刹。十一面観世音菩薩坐像は、像高133センチの寄木造りで、十一面観音の作仏では珍しい坐像。作者は、背板の墨書から鎌倉時代の仏師・観賢とされている。
本尊の脇侍には、鎌倉時代作の不動明王と毘沙門天の立像が祀られている。両立像とも市指定文化財。同寺の檀家(嵯峨根彌一総代)では、開扉法要にあわせて、本堂と庫裡の改修を行った。
開扉法要の後、本尊の拝観ができる。拝観時間は、28日午前11時から午後5時、29日午前9時から午後4時。
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