浮草アゾラが水面覆い住民ら清掃活動 公文名・七日市、真名井の清水の湧き水池【舞鶴】
投稿日時:2007年12月04日(火)
公文名と七日市の真名井の清水の湧き水池に、浮草の水生シダ植物のアゾラ(オオアカウキクサ類)が繁茂しており、12月1日、住民たちが水面全体を緑色に染めるアゾラを網で取り除く清掃活動をした。全国の池や水田などでもアゾラが繁殖し、除去しても繁殖力が強いため再び広がることが報告されている。有効な手だてもなく、住民たちは名水で知られる池の維持に頭を痛めている。 日本在来のアゾラは、環境省の絶滅危惧種にもなる一方、外来種のアゾラの内、アゾラ・クリスタータは2005年に特定外来生物に指定された。ただ、繁茂するアゾラが在来か外来種かの判別は難しい。京都市内の深泥池や府立植物園の池でも報告され、除去などが行われたという。生態系への影響や水質を変えてしまうなどの指摘もされる。人の手による回収しか対策はなく、各地で問題となっている。 中筋地区の休耕田に昨年からアゾラが見られるようになり、今年は池にまで拡大し、夏には水面にマットを敷いたように爆発的に繁殖。池に泳ぐ鯉に子供たちがエサを与えるなど清水の池は親しまれており、住民らが2度ほど除去したが1カ月経つとまた広がった。 寒くなり勢いは衰えたものの池一面に広がったため、この日、公文名と七日市の両町内会役員ら10人が網などで浮草を掬って外へ出した。七日市町内会の自治会長、藤本功さんは「飛来するカモに付着してアゾラが入り込む例もあると聞いた。毎回手作業による除去で困った」と話す。 泉源寺などの水田でもアゾラが広がり、小さな苗を倒すなどの被害が出た。冬、寒さが厳しくなると枯れてなくなるが、暖冬だと冬を越すこともある。一方、全国には水田の雑草抑制や肥料に役立てる農家もいる。
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