浮島丸殉難61周年追悼集会 平和に向けて力を尽くす決意誓う 【舞鶴】
投稿日時:2006年08月25日(金)
浮島丸殉難61周年追悼集会(浮島丸殉難者を追悼する会主催)が8月24日、下佐波賀の殉難の碑公園で行われた。参加者らは日本の戦争の歴史を見つめなおし、平和に向けて力を尽くす決意を誓った。また、浮島丸が帰港するはずだった韓国釜山市でも同22日、地元の子供たちや教会関係者による追悼式が開かれ、その時の追悼文が紹介された。 浮島丸事件では、終戦直後の1945年8月22日、「浮島丸」が強制労働に従事させられていた朝鮮人労働者らを乗せて青森を出港、同24日に寄港した舞鶴港で爆沈し549人が亡くなった。市民らは殉難の碑を建立し、毎夏追悼集会を続けている。 この日は市内外から約300人が参加。これまで追悼事業の中心となってきた同会の前会長、野田幹夫さんが昨年亡くなったのを引き継ぎ、余江勝彦会長が「事件から教訓を学び取り、日朝、日韓、日中国民の友好関係のさらなる発展を念じたい」と追悼の辞を読み上げた。 釜山市でも、今年1月に来鶴し事件を学んだ同市のザラナム教会読書スクールの生徒らが8月22日、追悼式を開いた。中心となった釜山外国語大学校東洋語大学学長の金文吉さんによる追悼文が同会から紹介された。最後に京都朝鮮学校の生徒らが追悼歌を歌い、参加者らは海に向かって献花した。 集会には、韓国から事件で父を亡くした全承烈さんらも参加し、「アボジー」と叫びながら花を海に向け投じた。
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