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浮島丸事件 手話劇で伝える 聴覚障害者手話サークル 11月27日、コンクールで上演【舞鶴】

浮島丸事件 手話劇で伝える 聴覚障害者手話サークル 11月27日、コンクールで上演【舞鶴】

投稿日時:2011年11月22日(火)

強制労働を逃れた朝鮮人労働者を匿う場面

 府聴覚障害者協会舞鶴支部と舞鶴手話サークル「つたの会」でつくる舞鶴手話劇団が、浮島丸事件を題材にした劇「ハマナスの花 咲きそめて」の上演に向け練習に励んでいる。11月27日、綾部市の中央公民館で開かれる第33回両丹手話劇コンクール・文化のつどいで披露する。つたの会メンバーで、浮島丸殉難者を追悼する会の余江美穂子さんが、聴覚障害を持つ人や子供たちにも、日本の戦争を背景に舞鶴湾で500人以上の朝鮮人労働者と日本人乗組員が死亡した浮島丸事件を知ってもらおうと、事件を題材に2つの紙芝居を完成させた。  余江さんの原作を元に、手話コンクールの審査委員も務めた坂田三雄さんが脚本を書き上げた。青森県下北半島の七軒番屋での朝鮮人と日本人家族との交流、強制労働から逃れてきた朝鮮人の若者を匿ったエピソード、舞鶴湾で佐波賀の人たちが救助に向かった実話を織り込み、生き残った朝鮮人たちが再び舞鶴を訪れる物語。劇には総勢50人が出演や裏方で関わる。事件について追悼する会から学び、南公民館で手話と音声言語を交え、立ち位置などを確かめながら練習する。舞鶴支部の富永安雄支部長は「事件は聞いて知っていたが、紙芝居で詳しい説明を受けびっくりした。舞鶴で船が爆沈したことに憤りを感じる。追悼集会にも参加してみたい」と手話で語った。午後1時から上演する。

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