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法人化で閉所、作業所づくりの原点に触れる 建物や備品など「まいづる福祉会」に寄贈【舞鶴】

法人化で閉所、作業所づくりの原点に触れる 建物や備品など「まいづる福祉会」に寄贈【舞鶴】

投稿日時:2007年07月13日(金)

最後の所長の秋保さんから目録を贈られるまいづる福祉会の黒田理事長(左)

 「まいづる共同作業所・まいづる作業所友の会」(蒲田忠夫会長)の2007年度総会が7月9日夜、南田辺の西総合会館で開かれた。昨年9月に法人化へ移行したまいづる共同作業所の初代所長の坂田三雄さんが開設当時の苦労を語り、出席者たちは障害者の願いに応えた作業所づくりの原点に触れた。また、共同作業所の建物や備品などがまいづる福祉会へ寄贈された。  同福祉会が運営する作業所やワークショップほのぼの屋などで、身体・知的・精神の障害者たちが働き、友人を作ったり、生活をしている。これらの施設の運営を支援するため、友の会は会員を募ったり、バザーの収益金の寄付などする。  昨年4月に国の障害者自立支援法が施行され、施設を利用する障害者への負担が増えるなど、福祉をめぐる状況が変化していることから、作業所の原点を見つめなおそうと、共同作業所開設30周年に合わせ、記念講演を企画。共同作業所は昨年九月に法人化し閉所したが、まいづる福祉会はここからスタートした。  総会では約70人の出席者を前に、1977年の開所から91年まで所長を務めた坂田さんが、養護学校教諭と医師らが協力して設立に向け奔走したことや、府との補助金の折衝の苦労、障害者たちが労働を通して自ら学ぶ意欲を育てたことなどを振り返った。最後に「作業所を作ってよかったとみんなが思えるように、今後もがんばりたい」と結んだ。  また、共同作業所を運営してきたまいづる共同作業所運営委員会が最後の総会で、建物や車両、備品などを同福祉会へ寄贈することを決め、この日、最後の所長を務めた秋保朋子さんから同福祉会の黒田隆男理事長に目録が贈られた。  友の会では2007年度は会員2200口(1口1000円)を目指し入会の呼びかけや、今年友の会設立30周年を記念したフォーラムなども計画している。

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