泉源寺の住民たち 傷んだ百日紅再生を 11月17日、樹勢回復作業 文化財級の貴重な古木【舞鶴】
投稿日時:2012年11月02日(金)
泉源寺の智性院前の児童公園「ちびっこ広場」にある百日紅(さるすべり)の木が、幹の中心部分が空洞になるなど傷みが激しくなっている。地元にはその由緒は伝えられていないが、幹回りが約1.5メートルで樹齢は200~400年と推定され、貴重な古木との指摘を受けた。住民たちは樹勢を回復するため、11月17日、造園業者らと枯れ枝の剪定などの作業に取り組む。 百日紅は中国南部の原産の落葉小高木で、いまでは住宅の庭先にも植えられる。泉源寺の広場で育つ木は幹の中心部は腐って空洞になり、側だけで持っている状態になっている。長年の風雪で折れた枝も目立つようになった。それでも毎年夏に淡い紅紫色の花を咲かせている。 今年の大雪後、区長の﨑山正美さん(65)が枯れているのではと心配し、話を聞いた舞鶴市文化財保護委員が樹木を調査した。樹高は約5メートル、葉の茂りの幅6メートルと大きな木であり、樹齢は200~400年と江戸時代に植えられたものと思われ、京都府内では最も古い百日紅で文化財級の価値を持つという。 樹木医に診断してもらったところ、手当てをすれば保存が間に合うと聞き、緑の募金の緑化事業の助成金を受けて再生することにした。11月17日午前8時半から枝につくウメノキゴケの除去、周囲の土の入れ替えと施肥、柱を取り付け枝を支える作業をする。 﨑山さんは「子供のころにはこの木に登って遊んでいました。こんなに古く、傷みもひどいことにびっくりしました。なんとか長生きさせ、2代目を育てる方策も考えたい」と話している。
写真=樹齢200~400年と推定される百日紅(ちびっこ広場で)
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