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河辺八幡神社で「獅子舞講」 古式豊かに「鉾の舞」など3つの舞【舞鶴】

河辺八幡神社で「獅子舞講」 古式豊かに「鉾の舞」など3つの舞【舞鶴】

投稿日時:2004年09月17日(金)

獅子頭に噛んでもらい泣きだす幼児

 河辺中の河辺八幡神社(坂根章宮司)で9月12日、五穀豊穣・無病息災を祈願する秋の伝統祭礼行事「獅子舞講」があり、さわやかな秋空の下、古式豊かに3つの舞が奉納された。この祭礼は、昭和59年5月に舞鶴市の無形文化財に指定され、河辺地区の6集落の八幡神社宮講が保護団体となって伝承している。この日は同神社宮係や区長らを中心に氏子約200人が参加した。祭礼は、各地区の氏子が約30本の幟旗を持っての宮入りで始まった。坂根宮司の神事に続いて、本殿前の拝殿で、各地区から選ばれた12人の舞人が、3つの舞を奉納した。古式にのっとり、スローなテンポの笛の音に合わせたユーモアたっぷりの「鉾の舞」(王の舞)、シンプルなリズムで太鼓を打ち鳴らす「太鼓の舞」、大きく真っ赤な獅子頭が天や地に向かって舞う「獅子の舞」があり、見物客から大きな拍手が起こった。また、子供の健やかな成長を願って、舞い終わった獅子頭の口に、親が抱いた子供を噛んでもらったが、泣きだす幼児もいて、境内に笑いを誘った。河辺老人会の岸正道会長によると、3つの舞は、平安から鎌倉時代の伊勢方面の流れをくんでおり、河辺地区では室町時代から奉納されているという。
(記事と写真 ボランティア記者・河西昭彦さん)

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