水温が高く大きく成長「丹後とり貝」 例年より1カ月早く5月28日に出荷【舞鶴】
投稿日時:2007年05月25日(金)
丹後とり貝の出荷が5月28日から始まるのを前に、舞鶴とり貝組合(川崎芳彦代表、18人)は、育成している舞鶴湾内の筏で準備作業に取り組んでいる。今年は水温が高い影響で貝の成長も早く、例年よりも大きな貝ができ上がり、出荷も1カ月早くなった。 育成の丹後とり貝は天然ものに比べ、身が大きく甘味があるのが特徴。エサとなるプランクトンが豊富な舞鶴湾は、育成場として適している。2000年に育成がスタートし、現在は宮津などでも行う。とり貝の種苗生産と育成技術が確立しているのは、全国でも京都府だけで、府はブランド化に取り組む。同組合でも生産者は昨年から5人増え、筏は戸島沖などに50基浮かぶ。 府立海洋センターが生産した稚貝20万個を昨年8月ごろ、筏から海中に吊り下げた無煙炭の砂を詰めたコンテナに入れ、途中、コンテナに付着したフジツボなどを取り除き育ててきた。今年は大きな貝が多く、殻長10センチ、300グラムのものも。出荷に向けて、筏に上げた貝を大きさ別に選別作業をした。川崎さんは「今年が一番の出来。甘味のある貝ができた」と話す。10万個の出荷予定。 高級食材として東京や京阪神などに出荷してきたが、今年は地産地消も進めようと、府などがキャンペーンを実施する。
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