民団舞鶴支部がサムルノリのサークル 韓国伝統芸能、田辺城まつりで初披露へ【舞鶴】
投稿日時:2007年03月13日(火)
舞鶴に在住する韓国籍の人たちで組織する同支部は、次世代を担う在日3、4世の子供たちに韓国の伝統文化を学んでもらうとともに、最近の韓流ブームを受け、韓国の文化を通して市民との地域交流も図ろうと、機会を模索していた中、人気のサムルノリに挑戦することを決めた。京都などの都市部の民団ではサムルノリのグループはあるが、府北部の3つの民団では初の取り組み。 サムルノリは朝鮮半島の舞踊である農楽がルーツとされ、約1600年の歴史を持つ。農耕生活の中から生まれ、豊作に感謝して演じられるなどした。その後、演奏家グループ「サムルノリ」がケンガリ(鉦)とチン(どら)、プク(太鼓)、チャング(鼓)の民族楽器を使い、農楽をもとに新しい音楽のスタイルを生み出した。動きを入れ楽器を打ち鳴らす姿はダイナミックで、グループ名がそのまま音楽の1ジャンルを指すまでなった。 楽器を購入し参加者を呼びかけ、初練習には、毎年京都市内で開かれている在日韓国・朝鮮、日本の人たちの祭り「東九条マダン」の実行委員会メンバー3人を講師に迎えた。全員初心者の小学生7人や大人たちに、楽器の扱い方と基本のリズムの取り方を指導。参加者たちは最後には楽器を打ちながら歩くまででき、講師も上達ぶりに驚いていた。今後も毎週水曜日夜と日曜日午後から、上安の韓国人会館で練習を続ける。 金支団長は「目の前で演奏を聴くと迫力がある。初舞台までに何とか形になれば。民団だけでなく日本の人たちにも参加してもらい、交流を進めたい」と話していた。 5月27日の田辺城まつりで初めて披露する。東九条マダンのメンバーや綾部の東綾中学校のサムルノリ部の生徒らも応援出演する。サムルノリのほか、李氏朝鮮時代(1392~1910年)の衣装を着た行列、韓国料理などの出店も並べる予定。 同支部ではサムルノリをやってみたい人を募っている。国籍、年齢を問わない。
【問い合わせ】電話75・1150、民団舞鶴支部。
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