模索する社会~コロナ禍の中にも楽しみを
投稿日時:2020年04月10日(金)
政府が緊急事態宣言を発出し、外出自粛の動きは当地でも加速している。そんな中、日本青年会議所近畿地区京都ブロック協議会(櫛田啓会長)が定例の役員会とその後の懇親会をWeb上で行う取り組みを実施した。
同協議会に所属するのは、京都府下で活動する12の青年会議所(JC)。それぞれ20~40歳の青年経済人が所属し、様々なまちづくり運動を展開している。みなと舞鶴ちゃったまつりを始めたことで知られる舞鶴JCも、府下では京都JCに次いで設立されたJCとして所属している。同協議会には各地のJCから出向した会員が役員を務めており、長年に渡って毎月数回、府下各地に集まって会議を実施してきた。しかしながら現在は、新型コロナウイルス感染防止の観点から、実際に集まっての会議開催を自粛していたが、先月よりZOOMというアプリを使ってのweb会議を実施するようになった。「組織改革の一環として昨年度から試してきたが、非常に有効な方法であることを改めて実感した」と、舞鶴JCの会員で同協議会の監査を務める丸山拓哉さん(38)が話すように、次第に従って実際に会議は円滑に進行し、参加した協議会役員らは満足感を強めたという。府下全域から一か所に集まることの、時間的・金銭的な負担から解放されるとあって、役員らは好意的に受け止めており、一部の会員企業ではこれをきっかけにしてテレワークの推進に踏み切ったという声も聞かれている。「ピンチをチャンスに、の精神で、今だからできる変革にチャレンジしたい」丸山さんは力強く話した。
【コミュニケーション 新たなかたち】
web役員会が開催された5日には、さらに踏み込んだ取り組みが実施された。「web飲み会」だ。会議終了後、役員らはそれぞれ酒とおつまみを用意し、パソコン画面に向かった。丸山さんは、妻が用意したおつまみをトレーに乗せ、缶ビールを片手に画面に向かった。二人の子どもも興味深そうに画面をのぞき込み、飲み会に一緒に参加。参加した会員の家族紹介の時間も設けられ、会は和やかに進行した。「ほかのメンバーの家庭での様子を垣間見ることが出来て、より親しみが増した面もありました」と丸山さん。「これからはコロナとつきあって社会活動をしていかなければならない」と覚悟を述べた上で、「このような状況の中でも人との繋がりを大切に、組織の成長、個々の成長のため努力していきたい」と前を向いた。終わりの見えない日々ではあるが、社会は試練によって磨かれると信じたい。
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