桜の風景取り戻したいと山桜植樹 岡田下小裏山の桜ケ丘で地元の人と6年生【舞鶴】
投稿日時:2006年03月22日(水)
舞鶴市久田美の岡田下小学校(木下きく枝校長)裏山の桜ケ丘で、昔のような桜の風景を取り戻そうと、地元の人たちと6年生らが3月16日、30本の山桜の植樹に取り組んだ。下草刈りなどをして桜を守るお年寄りたちが、子供たちに桜を大切にしてほしいと植樹を呼びかけた。6年生12人が卒業の記念にと、若木に土をかける作業をした。同校の裏山は戦前のころ、春には一面に咲く桜の名所だった。「桜ケ丘」の名は校歌にも出てくる。戦後は山の手入れがされなくなり桜はいつしか枯れ、当時の桜はいまグラウンド周辺に残るだけとなっている。昔の様子を知るお年寄りらが桜ケ丘を復活させようと、1991年から5回にわたって計200本のソメイヨシノなどを植樹。「ボランティア桜ケ丘公園部」を組織し、春と秋の2回、下草刈りなど世話を続けた。花は咲くようになったが、咲き具合がいま一つだった。児童らもこの丘を遊び場所にするなど親しみを持ち、今回初めて植樹を一緒に取り組んだ。同部が20本を購入、残る10本は府森と緑の公社の提供を受け、6年生12人と同部の6人が作業をした。同部部長の山崎定雄さん(71)=志高=は「子供たちが大人になっても桜を守ってくれれば」と期待をかける。6年生の南亜里さんは「植えた桜が大きくなり、いつか花見ができれば」と話していた。
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