桑山さんの「地球のステージ4」 5月31日、市民会館 歌と映像と語りで伝える 被災地と紛争地のいま【舞鶴】
投稿日時:2014年05月23日(金)
宮城県名取市の医師、桑山紀彦さんによる公演「地球のステージ4~果てなき回帰~」が、5月31日午後1時半から北田辺の市民会館で開かれる。世界の紛争地の子供たちや東日本大震災の被災地の現状と復興の歩みを歌と映像と語りで伝える。市民たちが被災地への支援活動として継続して主催している。
桑山さんは中東やアジアなどの紛争地や貧困の地域で医療支援活動を続ける。そうした地でたくましく生きる子供たちの姿を伝えようと、NPO法人地球のステージを設立して、ソマリアやカンボジアなどの難民キャンプの様子など6部シリーズにまとめ、各地で公演している。
2011年の震災では名取市も津波に襲われ、自らの診療施設も被災したが、家族や仕事を失くした子供や大人たちの心のケアやワークショップ、映画製作、被災者が語り合う集会所兼津波資料館の建設などにも取り組み、その様子も公演で伝えている。それを受け各地で支援の輪が広がっている。
舞鶴でも多くの市民、団体、学校関係者が協力して実行委員会を組織し、毎年公演の企画や募金活動を実施し、今年で5回目になる。来鶴するたびに桑山さんは、日星高校や舞鶴医療センター付属看護学校の生徒たちとも交流を深めている。
「地球のステージ4」では、パキスタン震災復興編で、避難民キャンプでの子供たちのサッカー大会を通して子らの心の成長を見つめ、パレスチナ編で少年たちとの打楽器ワークショップと破壊された町の様子を紹介する。震災の復活編ではいまの名取市閖上での取り組みを述べる。
実行委員長の橋本希久子さんは「被災地ではいまも行方不明者の捜索が続いています。被災地への関心が薄れる中、いまの様子を知ってもらい心を寄せてほしい」と話している。会場では閖上の女性たちが作った手芸品なども販売する。
入場料は前売り1,000円(当日は200円増し)、学生は半額。託児もする(要予約)。市民会館、総合文化会館などで販売中。
【問い合わせ】電話090・5665・1902、橋本さん
写真=更地のままの宮城県名取市閖上地区(2014年3月撮影、地球のステージ提供)
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