東高出身の小山さんが準主役、映画上映会 10月20・21日に「あの遠い夏の日があった」【舞鶴】
投稿日時:2007年09月28日(金)
東舞鶴高校を卒業後、俳優として活動する小山直樹さんの出演する映画「あの遠い夏の日があった」(高田拓土彦監督)の上映会が、10月20、21日、余部下の中総合会館で開かれる。特攻隊を描いた「月光の夏」とは違った切り口で、戦後ほとんど語られることのなかった帰還特攻兵の真実を明らかにした。東高OBらが上映会を主催、両日は小山さんと高田監督によるトークショーもある。 小山さんは1977年生まれ。青葉中、東高を卒業。看護師の経験を経て俳優を目指して2001年に上京し、高田さん率いる写劇団高田倶楽部の旗揚げに参加した。これまで映画「ブラッドエンジェル」、Vシネマ「白と黒」などに出演した。 監督・脚本家の高田さんは「仮面ライダー」と「ウルトラマン」シリーズを手掛け活躍する。結成から3年目の同劇団の集大成として今回の映画を制作、7月の青森映画祭に出品し好評を得て全国で公開が始まった。「月光の夏」はピアノを弾く特攻兵を描いたが、今作では軍が生きて戻った特攻兵を軟禁虐待した隔離施設「振武寮」の真実を明らかにした。 物語は1944年5月、鳥栖国民学校から始まる。特攻兵の伊達健介と坂崎進はピアノソナタ「月光」を弾き、翌日出撃した。伊達は戦死、坂崎は奇跡的に行き残るが消息を絶ち40年が過ぎた。小山さんは準主役で伊達健介を演じ、制作も務めた。このほか渡辺裕之、ガッツ石松、凜華せらさんらが出演する。 「舞鶴でぜひ見てほしい」との小山さんの想いに応え、東高同窓生で作る東高シネマ倶楽部(芦田健一代表)が上映会を開く。20日は午後6時~、21日は午後1時半~。両日とも最後にトークショー。小山さんは「特攻隊の存在を決して愛国美談に終わらせず、出撃した人たちの思いを今一度蘇らせたいと作りました」と話す。 前売りは1000円(当日200円増し)。チケットはローソン国病前店、喫茶店「ボン」、芦田印刷などで販売中。
【問い合わせ】電話62・0067、芦田さん。
6人にチケットプレゼント
主催者の協力で、舞鶴市民新聞社はこの映画に6人(各日3人)を招待する。 希望者は住所、氏名、電話番号、市民招待席「あの遠い夏の日があった」、希望日(20日か21日)を明記し、10月7日までに申し込めばよい。応募ははがき(あて先〒624―0905福来912ー1舞鶴市民新聞社)、FAX(77・1750)、Eメール(maipress@topaz.ocn.ne.jp)で受け付けている。 応募者多数の場合は抽選。チケットの発送をもって発表にかえる。
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