東高、卒業生の体育館シューズ200足 貧しい海外の国の子供たちに贈る 【舞鶴】
投稿日時:2004年03月16日(火)
泉源寺の東舞鶴高校(福本清校長)は、3月1日に卒業した3年生たちが残した体育館シューズを、日本の政府の支援が得られない貧しい海外の国の子供たちに贈ろうと、生徒会とボランティア部の1、2年生の8人が同12日、約200足の靴をブラシで洗う作業に取り組んだ。この中からきれいな靴を選び、ボランティア団体の「マザーランド・アカデミー・インターナショナル」(東京都品川区)を通して、海外の子供たちへ届ける。
高校では室内で履くシューズと体育館用のシューズを使っているが、卒業生たちは使わなくなったシューズを持ちかえって処分したり、そのまま学校に残されたものは学校側で処分するなどしていた。市社会福祉協議会から海外の子供たちに靴を贈る活動を紹介され、こうした靴が役立てればと昨年初めて取り組み、ダンボール10箱分の靴をアフガニスタンへ送った。
1日の卒業式に3年生らに靴の提供を呼びかけ、集まった体育館シューズの中から約200足を選び洗うことにした。卒業生1人を含む8人が、洗剤とブラシを使ってこすり汚れを落とした。靴はアフリカのサハラ砂漠南部などで医療支援などをする同インターナショナルを通して、国連で最も貧しい国と指定されながら、日本政府の援助が得られない国の中から、物資の輸送が可能な地域に贈ることにしている。
生徒会長の吉田麻美さん(17)=行永=は「海外では靴のない子供たちもいるので役に立てればうれしい。自分たちが卒業するときもこうした形で贈ってほしい」と熱心に靴を洗った。乾かした後、きれいなものを選び、ダンボール箱に詰めて3月23日までに同インターナショナルに送る。
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