東署の歓楽街総合対策で浜地区の違法駐車が激減 安心・安全の地域づくりに大きな成果【舞鶴のニュース】
投稿日時:2003年02月12日(水)
舞鶴東署(味田良夫署長)は、通行の妨げや交通事故の要因にもなる違法駐車する車両の追放などを目的とした浜地区の歓楽街総合対策の実施状況をまとめた。平成13年7月から始まった同対策は、1年半を経過して、違法駐車は激減したほか、酔客によるけんかなども少なくなる波及効果もあり、同署では「安心・安全の地域づくりに大きな成果があった」と分析している。
飲食店など約300店が密集する浜地区では、夜間になると、違法駐車車両が路上を占拠する状況が続いていた。このため、平成13年6月に、商店街の夏の恒例行事「土曜夜の市」の暴走族対策として、府警察本部と綾部署以北の8署で「北部銀河部隊」を編成して、取り締まりを実施したのを契機に、同署で同年7月から総合対策を実施してきた。
連日午後8時から地域課の制服警察官が、パトカーやミニパトカーで出動。浜地区の駐車違反取り締まりを徹底したほか、午後10時前後からは、周辺道路で飲酒運転の取り締まりも併せて実施した。また、少年非行対策として、コンビニなどに集まっている少年の街頭補導にも取り組んだ。
この成果として、総合対策実施前の平成12年1月から同13年6月までと、実施後の1年半の同じ期間の駐車取り締まり件数を対比すると、実施前528件、実施後1833件と3倍以上となった。駐車取り締まりは、実施直後の数カ月は月200件以上あったが、最近の数カ月は月40件前後に激減している。飲酒運転検挙件数は、実施前200件から実施後295件と1.5倍となった。
一方、制服警察官やパトカーの赤色灯の犯罪抑止効果で、酔客によるけんかなど凶悪・粗暴犯罪認知件数は、実施前の17件から実施後の7件と半減。また、街頭犯罪(窃盗)の認知件数も実施前の329件から実施後の228件と減少した。
同署によると、最近では地域住民からの違法駐車に対する苦情やけんかなどの通報も、ほとんどなくなったという。今後も総合対策を継続していく。
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