東日本大震災復興応援プロジェクト「縁」 今年は宮古市田老を応援! 宗教者や市民たち 5月5日 法要、茶会で訪問【舞鶴】
投稿日時:2013年03月12日(火)
宗教者や市民たちでつくる東日本大震災復興応援プロジェクト「縁(えにし)」が、昨年の宮城県気仙沼市に続き、今年は岩手県宮古市田老地区を訪れ、犠牲者の慰霊法要や茶会、マッサージなどに取り組む。被災者に届けるため、お地蔵様の人形などの製作にも励んでいる。5月5日、同地区の常運寺に21人で向かう。
紺屋の桂林寺の能登春夫住職たちがプロジェクトを立ち上げ、昨年5月に気仙沼市の海蔵寺で法要を営み募金を届けた。今回は友人の高橋英世さんが住職を務める常運寺を訪問する。
田老地区は明治三陸津波(1896年)で345戸全てが流され、人口の83%の1867人が亡くなった。昭和三陸津波(1933年)にも襲われ度重なる被害を受け、高さ10メートルの巨大な防潮堤が66年に完成。しかし、大震災で防潮堤は破られ、市街は壊滅し、地区の4434人の内、200人近い死者と行方不明者が出た。
桂林寺のご詠歌グループ「梅花講」の女性13人も昨年同様、人形やブローチなど各250個を、1月から毎週1回集まり作っている。岡本雅江さん(74)=舞鶴市倉谷=は「現地には行けませんが、心を込めて1針1針縫っています」と話す。メッセージも添えて被災者に送る。
5月5日は現地で表千家流堀内長生庵社中による茶会、清水寺の森清範貫主による法要と講演、市民らがそばの接待、整体なども行う。能登住職は「やっていることはお祭りの出前です。それぞれが自分のできることで、被災者が元気の出る応援をしてきたい」と話していた。
写真=被災者に送る人形などを作る女性たち
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