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東・西図書館で「おはなし玉手箱」が活動10年 想像力育み、物語の世界へ「ストーリーテリング」【舞鶴】

東・西図書館で「おはなし玉手箱」が活動10年 想像力育み、物語の世界へ「ストーリーテリング」【舞鶴】

投稿日時:2009年11月06日(金)

子供たちの目を見て語りかけるメンバー=東図書館で

 世界の昔話などを覚えて子供たちに語って聞かせるストーリーテリングの活動を、市民でつくるサークル「おはなし玉手箱」(杉浦千恵子代表)が、舞鶴市内の東・西図書館で続けて今年で10年を迎えた。相手の顔を見ながら直接語りかけることで物語の世界へと誘う。子供たちは想像力を刺激され、ハラハラドキドキするなどの表情を浮かべている。メンバーは5人と少ないが、子供たちとお話を楽しむ一体感を得ている。ストーリーテリングは、文章に視線を落とす絵本の読み聞かせと異なり、語り手は物語を覚えて自分のものとし、子供の目を見ながら語りかけることで、表情が変わる様子も分かる。照明を落とした部屋にろうそくの火を灯すことで集中して話に聞き入り、想像力を育てる心のコミュニケーションともなっている。西図書館のストーリーテリング講座を受けた市民が、1999年にサークルを結成。当初は季節ごとに活動していたが、2002年から偶数月は東、奇数月は西の図書館で、毎月第3土曜日、4歳以上の幼児と小学生の部に分けて行う。10人以上の子供が訪れる日も。小学校などでも依頼を受け語ることもある。メンバーは女性の5人。ジャマイカ島の民話「アナンシと五」、岩手県の昔話「なら梨とり」、グリム童話など、1人が20話ほどのレパートリーを持つ。月1回の練習会で感想を話し合い、語りの力を磨く。花田智子さんらは「自分も苦しい時にお話の中から力を得て助かっています。昔話の力を改めて感じ、かそけき行為ですが今後も続けたい」とする。杉浦代表は「子供たちに話を届けて幸せな時間を過ごしてもらい、心のどこかに温かいものが残れば」と話す。11月は21日午前10時半から西図書館で。入場無料。メンバーも募っている。
【問い合わせ】電話62・0190、東図書館

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