東ティモールの現状、7月9日に報告会 復興支援に取り組んだ日本人スタッフら【舞鶴】
投稿日時:2006年06月30日(金)
独立反対派の勢力による虐殺や焼き打ちで、多くの市民が難民となった東ティモール。独立から5年目を迎える現在も政情不安が続き、市民らは避難生活を余儀なくされている。その現状を伝えようと、現地で復興支援に取り組んだ日本人スタッフが7月9日、北田辺のカトリック西舞鶴教会リグリアンホールで、報告会をする。3月に現地を訪れた市民2人もその様子を語る。市民の来場を呼びかけている。入場無料。 ジャワ島に連なる東側にティモール島は位置する。その島の半分が四国とほぼ同じ面積の東ティモール。ポルトガルが植民地としたり、1942年から3年間は日本が占領。75年に独立を宣言したが、9日後にはインドネシア軍が武力侵攻し併合した。 99年、東ティモールの人達は直接選挙で独立を選択したが、親インドネシア派民兵による虐殺が始まり、国連の多国籍軍が到着するまでに首都ディリの九割の建物が破壊され、人口75万人中の25万人が西ティモールに逃れた。2002年に独立したが、現在も東西間の反目、国軍と警察の抗争など政情不安が続く。27年間支配したインドネシアは厳しい弾圧を行い、日本はインドネシアの最大の援助国であり続けた。 東ティモールの復興支援のため、99年に日本カトリック司教協議会に東ティモールデスクが発足、翌年から現地駐在員を置き援助活動を続けてきた。カトリック西舞鶴教会主催の報告会では、3年間デスクの現地スタッフだった徳恵利子さんが話す。 また、3月には現地へのスタディツアーがあり、舞鶴から教会関係者を通して東ティモールに関心を寄せていた元小学校校長の水嶋純作さんら2人が参加。米作りをする村や中学校、虐殺現場などを回り、各国からの援助が役立っていない様子も実感した。 南山大学大学院で学ぶ水嶋さんは「現地からのメールでは、いまも東出身という理由で家を焼かれ、教会施設に何千人も難民キャンプさながらの生活を送っています」とし、2人は独立達成後の人々の歩みと現在を一緒に考える機会にと、9日に報告する。時間は午前10時半~正午。
【問い合わせ】電話77・0418、濱口さん。
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