村上代表が依頼 「京夏みかん」の新レシピを 西高料理部が開発中【舞鶴】
投稿日時:2014年08月05日(火)
「舞鶴夏みかんの会」(村上貴是代表)が神崎地区や宮津などで生産している「京夏みかん」をPRするため、引土の西舞鶴高校料理部に夏ミカンを使った料理のメニューづくりを依頼し、同校でこのほど、村上代表を招き開発中のパスタとケーキの試食会が行われた。同会は今後、西高生のレシピを参考にした料理を京都の大学食堂などで提供してもらうことにしている。夏ミカンは昭和30~40年代に需要のピークを迎え、酸味が嫌われ始めてからは木は放置されているものが多かった。しかし、最近は酸味が夏の清涼感として受け、都市部の料理店や菓子店で需要が高まっている。神崎地区の活性化に取り組む村上代表らは昨年同会を結成。京都市内の料亭や菓子店などに出荷し、「京夏みかん」と名付けて売り出している。高校生にも夏ミカンのことを知ってもらい、若者の感覚で新しい利用法を開発してもらおうと、村上代表が同校に「京夏みかん」20個を提供。料理部2年生8人が2つのグループに分かれ、果皮と果汁入りのケーキと、果肉を生ハム、イカ、エビ、オリーブオイルで和えた冷製パスタを考案した。ケーキはレモンのケーキを参考に、夏ミカンの苦みが出ないよう、レモンより少量の果汁を使い、表面に砂糖掛けをした。冷製パスタはさっぱりした味にするため果汁を少し加え食べやすくした。ケーキを担当した加堂未歩さん(16)は「夏ミカンは酸っぱいので甘くするのが難しかった。初めてにしてはうまくできた」と話していた。同部はオリジナルメニューを完成させ、文化祭で発表することを目標にしている。村上代表は「若い世代は夏ミカンを見たこともないのではと提案させてもらった。柔らかい頭で新しいレシピを考えてもらい全国にアピールしたい」と語った。
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